(NEW)ごんぼねっこ日記

「ごんぼねっこ」とは、ゴボウのような根のこと。懸命に根を張っても、ごんぼねっこは疎まれがち。ジサマの人生もそんな気がして

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捨てたもんじゃない(3)

2017年01月30日 | 日記


翌朝、
その子が目覚めたときに、
もうすでに階下の方の車はなかった。

やむを得ず、
ジサマたちと一緒に管理会社に出かけた。

会社に出勤していた方の話で
詳しい状況が分かった。

給湯器の水管が破裂したらしい。

何よりの原因は、
かつてないほどの低温ではあったが、
住人にまったく過失がなかったともいえない。

しかし、
弁償しなくていいよ、という。

すでに、管理会社の配慮で、
新しい給湯器に交換されていたのに…

実は、料金がかからないように配慮してくれていた。

〇〇万円ほどする給湯器、

新しい給湯器の代金を含め、
弁償にいくらかかるのだろうかと心配していたジサマたちも、
その温かさに頭が下がった。

***

その日の午後、
その子は、階下の方にお会いできた。

「とってもいい方でした。」

50代の独り身の男性…

わざわざ帰って来なくてもよかったのに、
と言ってくれたという。

本当に安心したのだろう、
弾むような声で電話をくれた。

…新しい携帯からだった。

iPhoneだから、戻ってこないかもしれないなぁ…
ジサマがそんなことを言ったし、
携帯がないと仕事にも差し支える…

すぐに、あの携帯ショップに行ったようだ。

電話は、
名古屋へ帰る駅のホームからだった。

***

次の日、
メールが入った。

「先生、携帯戻ってきました!」
「とってもいい人に見つけてもらいました。」

文字まで踊っているようなメールだった。

よかった、
新しい携帯の代金はもったいなかったけど、
何よりも、
金で買えないくらい、いい人たちに出会えた。

「日本人」っていい人がいっぱいいる…
やっぱり、日本人って捨てたもんじゃない。

あの子も、ジサマたちも、心から感じた二日間だった。

そして、
「奥様が握ってくれたおにぎり、とってもおいしかったです。」
「本当にうれしかったです。」

ジサマたちには、
この言葉が一番うれしかった。
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