初売りで、
眼鏡を替えることにした。
少しでも安いほうがいい。
初めての店ではあったが、
のぞいてみた。
***
出来上がって、かけてみた。
なんとなく、いずい…(こっちの言葉で「違和感がある」というような意味)
慣れるだろうから、と家に戻ったが、
2日過ぎてもやっぱりイズイ。
バサマもイズクて、涙目になってしまった。
仕方なく、店に行って事情を話した。
新たなお金がかかってもやむを得ないと思っていた。
担当者は、いとも簡単に、
「作り直しますから」という。
驚きだ。
お金はいらないという。
前よりずっと丁寧に検査をしてくれた。
***
ついでなので、
古いフレームに、
これまで使っていたレンズを入れてもらうことにした。
予備として持っていたかった。
これも、
いとも簡単に、「いいですよ」との返答。
嫌な顔一つせず引き受けてくれて
本当にいい店員さんだ。
***
今日、
レンズの入れ替えが終わったというので、
店に行った。
その店員さんはいなかった。
丁重にお礼を述べて車に乗ったが、
近くの駐車場に車を止めて、
受け取った眼鏡をかけてみた。
!!! なんだ こりゃ!
左の眼がぼやけて全く見えない。
ジサマのメガネは遠近両用なのだが、
どうも、上下逆さまにつけられたようだ。
急いで店に戻った。
事情を話すと、
ほかの店員さんがみんなそろって
深々と何度も頭を下げた。
…みんないい人なんだけどなぁ。
でも、「いい人」だけではダメなんだよね…。
作ってくれた店員さん、
店に戻ってきて、どんな顔してるだろ…
いい経験になってくれればいいんだけど。