普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

参院選について思う事

2007-05-26 05:28:40 | 政策、社会情勢

<<もし米国が~したら、~しなかったら>>
私は去年の6月22日、自衛隊のイラク派遣終了の発表を期に
  中東の紛争や戦争から学んだもの(1)[米国の民主主義とは] で米国のイラクへの対応に関して書いたことがある。

これは一度引用したことがあるので、そのごく概要だけ記す。

1.もし昔、米国がイスラエルの制裁決議に何度も拒否権を発動しなかったら
イスラエルとパレスティナの紛争は今ではとっくに解決しているのかも知れないし、9月11日に多くの犠牲者を出さずに済んだかも知れません。

2.もし、米国が安保理の決議を無視して、イラクに先制攻撃をしかけていなかったら
イラクでの戦争は避けられなかったかも知れぬとしても、米国兵士の戦死者は今より遥かに少なかっただろうし、イラクに平和がとうにがもう戻っていたかも知れません。
それと間違った情報に基づいて戦争を始めたことを認めねばならかった、醜態も世界にさらさずに済んだでしょう。

3.もし、イラクの政権が出来た今、米国がその軍隊と、開戦後イラクから得たと言われる権益を全て引き上げ、今後ともイラク政権への影響力を行使しないと決めたら?
世界の批判を浴びた戦争開始時の独断的行動やポカも帳消しにして、世界中の人たちがやはり米国は大統領の言うように大義を重んじる国だと、改めて見直し、世界のリーダーに足る国だと思うでしょう。


<<米国の失敗に学ぶもの>>
言うまでもなく米国はイラクの駐留をつづけ、結果として、現在では3000人を越す犠牲者を出しているようだ。
おまけにテロ行為を世界的に拡散させ定着させてしまった。

25日のNHKの放送で現在の米国民のイラク戦に対する世論調査の結果を見て、そのニュース源の
ニューヨーク・タイムズで確かめて見た。

その世論調査では米国民の61%の人達がイラク撤兵を主張し、76%の人がイラク情勢が悪化したと考えており、その内47%は非常に悪化したと考えている そうだ。

私がブログで書いた仮定のように、もし米軍が早期撤退をしていたら このよう結果も出なかっただろうし、ブッシュさんも、世論に反してまで米軍増派をしなくて済んだかも知れない。

私のブログでは、何故、米国政府が何度も判断を誤ったかについてわざと書かなかったが、その理由は明らかに、
1.イスラエル制裁への数度に渡る拒否権行使は、米国におけるマイノリティーだか、ホワイト・ハウスに強大な勢力を持つユダヤ系の人達への配慮だろう。

つまり民主主義の基本システムである、選挙の際の政党へ支持を受けるために彼らの意志を無視できなかったのだ。

2.安保理の決議を無視しての、イラクへの先制攻撃は、誤った情報や9.11に対する国民の感情の高まり に乗った、軽率な行為だったような気がする。

詰まりいくらデモクラシーの本家でも、政府の判断次第で戦争突入という可能性があると言う事、そして国民もそれに乗ってしまう事もある事だ。

3.のイラク駐留継続は1.と2.での判断の誤りから泥沼にはまり込んだ状態で、いまさらどうにもならなかったのだろう。
そして一部の強硬派に振り回された と言うのがその理由だろう。

 ニューヨーク・タイムズによれば、2003年には64%の人がイラクで米国は正しい事をしていると考えていたが、現在はそう考える人は38%に下がっている そうだ。

民主主義はベストの政治形態であり、米国がその総本山のように言われている。
その米国でさえ、一部への政治勢力への配慮が国を誤らせるだけでなく、世界にも悪影響わ与えている ことを知るべきだ。

そして、米国に限らずどの民主主義国家でも、政府の意識または無意識の情報操作で、国の方向を誤らせる ことをしるべきだ。

私は前記ブログの纏めとして、
世界のグローバル化、民主主義化を進めている米国が改めて、民主主義のクローバル化推進のリーダーとして、今後たとえ気にいらない案件でも、民主主義の原則に基づいて最終的には国連での多数意見に従うようにすれば、今までの経験してきた世界情勢よりもっと良い方向(米国にとっても、国連にとっても、世界にとっても、日本にとっても)に進んでいくのではないでしょうか。
と書いた。

<<参院選の投票で失敗せぬために>>
然し私が本当に言いたいのは、日本人として、外国の批判より日本が米国の失敗を見てどうすべき かを考えねばならぬことだ。

参院選がそろそろ近づいて来た。
どなたかのブログで毎日のように書かれているが、先ず選挙に行く事。
その際に米国の例を良く考えて、月並みの意見だが、民主主義の落とし穴を頭に入れておくこと。

そして何よりも、特定国や、特定思想や、特定団体から振り回されて、国の方向を誤らせかねない政党や候補者を良く見極めて投票する事だ。
何故ならそれしか一般国民が政治に直接に関与することは出来ないからだ。

私がまた何時ものように民主主義など当たり前の事を書いて読者をうんざりさせしまったと思います。
うんざりさせついでに、もう少し書きます。
国の方向を誤らせかねない特定国や特定団体の動きに注意しましょう。
特定思想を持つ識者の言葉に惑わされないようにしましょう。

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