普通のおっさんの溜め息

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脳出血を起こした妊婦のたらい回し

2008-10-24 10:04:00 | 政策、社会情勢

 また救急医療を要する患者たらい回し事件が起こり患者が死亡する事件が発生した。

 脳出血を起こして緊急搬送先を探していた東京都内の妊婦のかかりつけ医だった「五の橋産婦人科」が今月4日夜、七つの病院に電話で受け入れを要請したが、「治療室が満床」「産婦人科医が出産の対応に追われている」などの理由で相次いで断られていた。
 妊婦は結局、最初に受け入れを断った墨東病院に搬送され、同日午後9時30分ごろから帝王切開と脳出血の手術を受けた。赤ちゃんは無事生まれたが、妊婦は3日後に死亡した。
 墨東病院は、出産や新生児の集中治療に対応できる「総合周産期母子医療センター」に指定されている。原則として常時2人以上の産科医がいるはずだった。(以上読売新聞から抜粋)
 事実は墨東病院の産科医不足のため当直は1人しか居なかったことと、かかりつけ医と墨東病院の間のコミュニケーションの不足のために、後者の方が事実の重大さを認識して居なかったことが、今回の問題が起こった一つの理由のようだ。

[私の意見]
 
最初にお断りしておきますが、内容からもお判りになる通り、一般論として書いているので、今回事故に逢われた方とは全く関係ないので、ご了承下さい。

産科医不足の原因
 今回の医療事故は「病院のたらい回し」を如何に防ぐかが最大の問題だが、今まで良く言われてきた産科医の不足が今回の問題の原因の一つになつている。

産科医不足の原因
・大学の学生数の削減→医師全体の不足
・研修医制度変更→研修医の中央の有名病院に集中→大学病院の研修医を含む医師が不足→各地に派遣していた医師を大学病院へ引き上げ→地方の医師全体の不足
・小児科医・麻酔科医ともに産婦人科医の労働条件が悪いこと
・特に産婦人科医は医療事故などのトラブルに巻き込まれるリスクが高い
が定説になっている。

患者側として考えておくこと
 私は設備の保全を長年やって来た経験から、医療事故の対策について患者の立場から見た次のような考えを持っている。
 設備の保全と身体の健康を保つことには大きな類似点がある。(*注記)
・日常から設備、身体の手入れを行う
・そのために定期的に診断し、または診断を受け悪い所は直ぐ直す
・異常がでたら、どの様に処置すれば良いか信頼のおける技術者または医師に診て貰う
実際の修理(医療)は優れた熟練工(医師に依頼する
それだけ慎重にやってもミスや失敗は稀に起こる
 私の場合は自分の技術はとにかくとして、実際の仕事を依頼するときは、口当たりのよい下請けの工員より、職人気質丸出しの口の煩い本工に依頼してきた。
 何故なら、私が如何に立ち会っていても、細かい所や仕事の精度については工員の伎倆に頼るしかないからだ。
 身体の場合は医師は診断、対処法の決定と言う技術者の役目をし、実際の医療行為、特に手術は診断と言う医師の技術と職人としての伎倆が必要になること、人の生命に関わることから如何に医師の選定が大切かが判る。

医療事故を防ぐための患者側の対応
 私は医師と少しばかり似た立場から医者側の立場に立って言えば、
・医師に診て貰うときは、最善の医師を選ぶこと。
 詰まり患者に出来ることはこれしかないのだ。
 私は3回の大きな手術を地域ではベストと言われる医師にして貰ってきた。
 然し事実は私の周辺でも、心臓、脳の疾患など重大な病気を一般の病院にかかったまま死んだ人を多く見てきた。
・医師が余程の大きな医療過誤などしない限り、仮に問題が起こっても医師を選んだのは自分の責任もあるかもしれないことも考えて処理すること
 何かやるときには幾ら慎重にやっても、診立て違い、手術のミスなど人間である以上避けられないことだ。
 そんな時、医療過誤を取り上げて何でもかんでも裁判沙汰などすれば、独裁国家なら不足の医師を教育し、強制的に産科医にできるが、民主主義国家の日本では問題の産科医師の希望者は減るばかり、現在の責任回避をしたがる日本全体の風潮から、今回のようなこと起こり続けまた患者側に跳ね返ってくることになりかねない。
 報道によれば一部の地域では、小児科や産婦人科の問題で病院と協力しようとするNPOも出てきているようだが、この運動が拡がって貰いたいものだ。
 
産婦人科に関連した医療事故を防ぐための日常生活
  昔の職業柄から、かねてから身体の健康や医療事故に強い関心を持ち、3回もの大きな手術を経験した私、そして何時、循環器、脳関係の病気が発生するか判らない年寄りの私は、素人ながら産婦人科に関連した医療事故について次のような考えをもっている。(*注記)
お産に耐え得る身体を作っておくこと
定期的に健康診断を受け問題があれば直ぐ治療すること。
お産や育児身体のことで相談できる人、たとえば助産婦、年寄り、若い人達のグループなどを作って置くこと
・いざと言うときに備えて、地方の産婦人科、突発的に致命的な問題が起こりやすい、脳外科や心臓などの循環器関係の名医を調べて置くこと
・特に健康診断で血圧など循環器関係の問題(脳出血や脳梗塞も血管の問題から起こる)があれば、上記の医師にかかり治療を受けるのは勿論、いざと言うときのコネを付けて置くこと

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*注記:下記資料参照
  
妊婦受け入れ拒否と医療事故 
   中高年の方へ(設備と人体の健康)

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4 コメント

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一寸違う (八目山人)
2008-10-24 12:04:47
 この件は産科医不足と全く関係無いとは言わないが、今までのたらい回しとは一寸違うと思う。
 この妊婦が妊娠4ヶ月で、脳内出血を起こし救急車で脳外科の有る病院へ運ばれていれば、それで済んでいた出来事です。

 周産婦が家で脳出血を起こし、夫が救急車を呼んだ。救急車はかかっていた産婦人科の病院に運んだ。頭痛を訴えているので、産婦人科医は自分では処置できないので他の病院に電話した。
 この場合、今のルールでは相手の病院の産婦人科に繋ぐ事になる。そうなると新生児の治療が出来るかどうかを考えて、出来なければ断る事になる。
 今回の場合救急車が脳外科へ直接連れて行くか、産婦人科病院の担当医が、もしまだ産気づいていないのであれば、脳出血を起こしている可能性がありますと言って脳外科に連絡して手術しておれば、このようにはならなかった。
Unknown (としき)
2008-10-24 18:14:50
病院に受け入れ拒否され亡くなった妊婦さんの事故?医師の過失?なんとも言えませんが、このような事例が多すぎる現状をどう思われますか?
不十分な医療体制が日本の少子化に拍車をかけているようなものですね。
Unknown (通りすがり)
2008-10-25 00:15:17
むずかしい症例で、みんな尻ごみしちゃったんだなあ

経営のこと考えたら、いつもすかすかで待っていてくれることもないだろうし

タイミングが悪かったかなと思うけど、こういうのをなくそうと思えば、保険料たくさん払うしかないね
Unknown (名無し)
2008-10-25 08:28:56
医師の絶対数が不足していることの要因は
1982年に鈴木内閣で閣議決定され、その後自民党政権が大学の医学部の要因を減員させ、さらにはつい最近まで医師の絶対数は足りているという見解を変えてこなかった責任を忘れてはいけません。
都道府県といった自治体レベルではどうすることもできません。
舛添大臣はそういった政府の責任を自治体の責任に転嫁し、鬼の首を取ったような行動に出てしまったことについて非常に憤りを感じています。

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