普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

福田さんの決断、つぎは小沢さんの番だ

2008-03-28 10:23:58 | 民主党

 27日、福田首相にしては珍しく可なり思い切った新提案を記者会見で発表した。
  これに対して、読売はその社説
「首相修正提案 民主党も大胆に妥協せよ」し主張し次の様に書いている。(引用前半のみ)
 福田首相が、年度末のぎりぎりになって、膠着(こうちゃく)状態の続く与野党対立の打開へ動いた。
 首相は、緊急記者会見し、暫定税率を維持する租税特別措置法改正案など道路関連法案の修正内容を発表した。
 自らの考えを直接、国民に説明し、局面の転換を図る。首相が、修正案を示すという異例の行動に出たのは、そんな政治意思を明確にしたかったからだろう。
 首相の提案は、2009年度から道路特定財源制度は廃止し、一般財源化する。10年間で59兆円をつぎ込むとしていた道路整備中期計画は、5年間に短縮して、新たに策定し直す――。先に与党がまとめた修正方針から大きく踏み込んでいる。
 首相が記者会見で強調したように、租税特別措置の期限切れによって、国民生活や地方財政に無用の混乱を起こしてはなるまい。
 民主党は、この首相の提案を真摯(しんし)に受け止め、修正協議に入り、早急に合意を図るべきだ。

 これに触れなかった日経を除いて、朝日、毎日、産経の社説ともほぼ同じ論調だ。

 首相の新提案に対し、民主党の鳩山幹事長は記者団に、「暫定税率の(即時廃止しない)考え方は相いれない。まだ前向きな対応はできない」と述べ、拒否する考えを示した。民主党は菅代表代行や鳩山氏ら幹部が国会内で協議し、〈1〉道路特定財源の一般財源化は前進と評価する〈2〉暫定税率の維持は認められない〈3〉与野党協議には応じる――とする見解をまとめた。
 民主党内では、与党提案は条件付きで受け入れるとする意見もある。 
 共産、社民、国民新党も受け入れられないとの考えを示している。 
(読売新聞)

[今回の福田さんの提案の特徴]
・首相が道路特定財源を廃止する。野党が提案を受け入れなくても実施すると明言した。・国や自治体の苦しい財政状況を考えれば、2.6兆円もの税収が消えてしまうのは大きな痛手だ。
 その点から言えば、08年度は暫定税率を維持するのが現実的だ。
・福田さんの発想は国会の混乱状態を見てきた国民なら皆考えつく事だと言いばそれまでだが、小泉さんさえ、暫定予算の一般財源化は族議員の抵抗から先送りをさせられた、そんな難題をしかも道路族議員の応援で首相になった福田さんが「やる」と言ったのは永田町の人達から言えば画期的なことだ。
・福田さんが記者会見でこの様な重大発表をしたのは、民主党向けの発言の意味もあるだろうが、道路族を中心とする党内の反対意見に対して福田さんの強い姿勢を示したものだろう。

[民主党の問題]
 一方各社の社説を見ると、道路問題について最初腰の重かった福田さんをここまで追い詰めた民主党の功を評価する新聞も多かった。
 然し各新聞の期待に反する民主党の一番の問題は、今まで国会解散、総選挙一本槍の方針で寄り合い所帯の人達の求心力を辛うじて保ってきたやり方を一気に変えられるかだ。
 何故なら、今政府、与党との間で円満解決をすれば、今までの政府、与党の暫定予算の強行採決→福田さんの問責決議案提出→国会解散の線が消えてしまうからだ。

 今まで、海上給油、イージス艦事故、日銀総裁問題で、福田さんの問責決議提出の声が上がったがいずれも(多分世論の動向を見て)不発に終わった。

 福田さんは大幅に譲歩をしたが、08年度は暫定税率は維持するために参院で否決されても、衆院で再可決する方針だ。
 民主党の立場から言えばこのチャンスはこれっきりしかない。

 今までの党のやり方をみれば、大体決まっている。
 重要な政府案には徹底的に反対して何とか国会解散→総選挙に追い込む。
 政府、与党やマスコミ、世論からの批判に応えて対案を出す。
 その対案は海上給油のときは非現実的、暫定税率のときは肝心の税源を示さないでその処理は政府の責任とする。
 そのその不完全な対案は参議院に先に提出して審議させない。
 海上給油のときは国際的信用を人質に使った。
 日銀総裁問題は、経済的な国際的な信用を人質。(民主党から対案さえ出ていない。)
 暫定税率では国や地方の財政と、ガソリンの消費者の混乱を人質にしている。
 そして民主党も国家運営で大きな権力を握っていることは棚に上げてその責任は全て政府にあるとする。

 何故この様な首を捻るようなことがまかり通るのか、それは自民党の道路族もそうだが、民主党も永田町と言う日本の社会と隔絶した環境にある(と思っている)からだ。

 民主党は道路特定財源の即時廃止は国民の圧倒的な支持を得ていると思っていると自身満々だが、福田さんの08年度は暫定税率の維持の政策とどちらが、より国民の方の支持を得るかどうかはっきりと見極めを付けるべきだと思う。
 
[自民党と民主党のこれから]
 報道によると自民党内でも福田さんの発言には懐疑的な意見もあるし、昨夜のテレ朝の「報道ステーション」では、自民党の一部では、暫定税率の強行採決→福田さんの問責決議→福田さん下野→新政権は福田さんの個人的意見だと知らぬ顔をしようとしていると穿ったことを言う人もいた。

 そのような難しい党内事情や民主党な頑な態度も考慮に入れた上で福田さんにしてしは珍しくも大きな決断をした。
 こんどは小沢さんも難しい決断と思うが、党のためにも日本全体のことを考えて決心すべきときだと思う。

 と書きましたがやっぱり駄目ですかねえ? (3月28日10時現在)

参照:カテゴリー → 福田内閣
              民主党


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-03-31 22:55:48
yahooみんなの政治や、ニュースにコメントを書いて、福田総理を応援しよう!!

http://notavailable.seesaa.net/article/91349988.html?reload=2008-03-31T22:53:31

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