戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。もし宜しければ是非ご一読の上、趣旨にご賛成ならお手数ですが拡散をお願いします。
「気候の温暖化」
私は北九州市で育ち現在はその周辺地域に住んでいます。その私の経験です。
・昭和一桁時代
冬になると必ずと言っていいほど屋根につらら(氷柱)が出ていた
雪が降るとそれを固めてスケートの真似をしたり、竹スキーで滑って遊んだ。
・昭和20年代
つららは全く消えた。平地での竹スキーで遊べるほどの雪が降らなくなった。
しかし市の後方の約600メートルの山ではまだ降雪のときスキーの練習が出来た。
台風は九州は台風銀座と言われるほど九州を北上するか、その南で東北東に進路を変えて有名な室戸・伊勢湾台風となった。
当然のように北九州市やその周辺にも洪水の被害が出た。
・平成以降
前に書いた山でのスキーが出来なくなった。雪をかぶっても数日で消える。
九州を北上する台風は殆どなくなり、台風や大雨の進路は必ずと言って良いほど現地の方には申し訳ないが熊本県以南で東に曲がり、その以北の風による被害は殆どなかった。
・最近
殆どの台風は九州南部で廻るか九州から離れた所で都北東に進路を変えている。
僅か一例だが大雨の進路が今までより少し北で曲がり、福岡県南部で大きな被害が出た。然し北九州市を含む福岡県北部では被害は出なかった。
・大雨の形も変わり台風とは無関係で流行語大賞にノミネートされている風向きに影響のある線上降水帯という新たらしい現象が出てきた。
「私の意見」
私の個人的な経験ばかりでなく、地球全体の温暖化は確実に進んでいるようです。
天然の災害は地震と温暖化に伴う異常気象に伴う被害です。
然し地震を防ぐ対策は今のところないようです。然し温暖化対策は人間の智恵で色々論議されています。
その対策として自然現象を利用した、太陽光、風力、水力、地熱、原子力の利用などなど。日本では水力、地熱などはそれに伴う問題は殆どないそうですが、量的な問題などから行き詰まっているようです。
太陽光、風力には大きな問題があります。その止まったときの対策です。そのためその発電量と同程度の発電所を持つ必要があります。だから電気代の高騰は免れません。それでたださえ厳しい他国との競争力の低下につながり、家計の高騰に繋がります。(後記の資料では標準家庭で年8千円になるそうです。)
もう一つの問題は太陽光、風力に代わる発電所は火力に頼っているのでそのまま地球の温暖化に繋がることです。
太陽光、風力の自然エネルギーの利用は良いことに決まっています。だからその停止状態の時の電池の開発は急がれますが、問題は大容量の電池がいつ完成するか判らないことです。
その間、自然環境(それに付随して企業の競争力の確保)に悪い影響を与えないのは原子力に頼るしかありません。
原発に対して色々な反対の声も有りますが対策はあります。地震・津波に対する頑丈な原発の建設。それに対して原子力委員会が一応の回答を出しています。使用済み燃料の保存の問題。今はどこか一カ所に仕舞うと言われていますが、素人考えでは結局は使用済み燃料を地震に耐える頑丈な容器入れて地中深く分散保管することになるのでしょう。
原発に反対する人はその怖さと貯蔵箇所の問題、ドイツの例をあげています。然しそれに伴う火力発電所が出す排ガスのもたらす温暖化、それに伴う大きな被害のことに全く触れて居ません。ドイツが太陽光、風力発電中に余った電力を他国へ安売りしていること、電力が不足の場合他国から輸入出来ることには触れて居ません。311では何とか助かった福島第二が緊急電源装置を機密性のある原子炉建屋に置いているのに、事故を起こした福島第一は機密性のないタービン建屋に、それも地下に置いていたと言う大チョンボ。同じ災害に合った女川で水害の避難所になったことなど触れようとしません。最高裁の原発訴訟でも緊急電源装置を高所に置かなかった責任を果たさなかった東電と政府の責任を問うています。つまり原発事故は防止できるのです。
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追記:これまで書いたとこで偶然に11月12日の読売新聞に岸博幸さんを使った電気事業連合会の全面広告と、別の面では北極海の解氷に象徴される地球温暖化。風向きにより生じる線上降水帯の問題点の解説が出ていました。
岸さんによれば通産省作成の2016年度の電源構成は再生エネルギー14.9%に対して火力81%。これが地球温暖化に影響して、日本に大きな被害をもたらしているのです。日本のエネルギーの自給率は原発が稼働していた2010年で20%ところ15年ではわずかに7%、もし何かことあれば日本はどうなるのでしょう。ここでも原発は厳しい基準の元でしか再開出来ないと岸さんが説明しています。
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