普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

小児癌患者支援のイベントを立ち上げた小学1年生

2009-09-16 12:00:31 | ちょっと良い話

 昨日の九州朝日放送で表記の小学1年生の活躍を伝えていました。
 大変良い話なので見られてない方にその概要を報告します。
 (なお下記の資料で私の記憶の不確かなところを確かめ、さらにテレビで報じて無かった関係団体の名前など細かい点を補足しました。)
 主人公の名前は牟田口あやのチャン、福岡県柳川市の小学校では、とても活発で朗らかなクラスの人気者だそうです。
 彼女は4歳のとき、同じ4歳の小児癌に罹ったアレックスの話しをテレビで見ました。
 アレックスは「子供たちが働いてお金を得ることを学ぶため、自宅でレモネードを売る」という番組を見て、自分も「レモネードを売って、そのお金で病気の子どもを助けたい!」と、自宅にレモネードスタンドを開いたところ、その噂が近所の人達から全米各地での活動になるまでまで広り、その収益が小児がん研究に捧げられましたが、アレックス自身は8歳で亡くなったそうです。
 あやのチャンはこれを見てお母さんの智美さんに自分もやりたい言ったそうですが、「小学生になってからね」と聞き流されたそうです。
 しかし6歳になり小学校入学直前にまたお母さんに同じことをねだりました。
 お母さんの智美さんはあやのチャンの変わらない熱意を知ってインターネットで見つけた、小児癌研究を支援する東京のNPOの「サクセス」に相談しました。
 それからは話がとんとん拍子に進んで、そのイベントの場所(や多分テントなどの資材)を提供し、広報の役を担った西日本新聞社、レモン飲料400人分を提供した福岡市の「福岡サンポッカ」などが後援を申し出で、話しを聞いて飛び入りで参加した小児がんと闘う牧本敦医師たちも加わって「レモネードスタンドinふくおか実行委員会」が立ち上がりました。

  その内容は、
・日時:09年8月30日11時から17時
・場所:西日本新聞社前広場(大丸・福岡天神店前)
・活動内容:
 レモネードの配布と募金、収益金・募金は小児がんの支援団体へ寄付
 小児がんの子供達を応援するメッセージカードの制作
 小児がんに関するパネル展示
 千羽鶴の制作
です。
 勿論、実行委員長とレモネード・スタンドの店長はあやのチャンです。
 声をからして人を呼び込む小さいあやのちゃんと、冷たいレモン飲料に惹かれて多くの人達がスタンドには、立ち寄り、寄付をし、メッセージカードを書いたり折り鶴を折っていました。
 中には貯金箱の内容をそのまま募金箱に注ぎ込む人もいました。
 その内に(多分上記の牧本敦医師が連れて来た子とと思うのですが)抗ガン剤の副作用の為でしょうか、頭に白い帽子を被った少年も参加して道行く人達に声を掛けていました。
 そして用意したレモン飲料はあっと言う間になくなり、あやのチャンの熱意は74,500円の募金となって実りました。
 飛び入りで参加した牧本敦医師は「暑さで疲れましたが、僕にとっては、冷たい清涼剤よりも心に効く、すばらしいイベントになりました。」と書いているように私にも久しぶりの清々しい話しでした。
 あやのチャンの愛読書はアレックスの話しを纏めた絵本、その中での一番好きな言葉は「人生が酸っぱいレモンをくれるなら、それで甘いレモネードを作れば良い」だそうです。
 そしてお母さんの智美さんとは「また来年以後もやりたい」と話し合っているそうです。

[私の感想]
・僅か小学1年生の善意がこれほどの大きな実を結ぶとは、日本もまだ捨てたものではないですね。
 そして私たち大人も文句言ったり愚痴をこぼす前に、何かやることがあることをあやのチャンに教えられたような気がします。
・それとあやのチャンの意見を取り上げて、彼女に何でもやれば出来る、人の為にすることがどんなに楽しい事かなど覚らせるなど、この上ない教育効果をあげたお母さんの智美さんも素晴らしい人だと思います。
・そして私自身のことですが、お迎えが近くなった今何も出来ませんが、せめてこのような美しい話しもブログになるべく多くエントリーしたいと思っています。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

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参考資料:
   小児がん支援:柳川市の小1少女 天神でモネード店 「力になりたい」
   レモネードスタンド in ふくおか 小児がんと闘う牧本敦医師のブログ
  
アレックスのレモネードスタンド
  
NPO法人小児がん治療開発サポート(SUCCESS) [これまでの活動報告]