比企の丘

彩の国・・・比企の丘・・・鳩山の村びと
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ビアトリクス・ポターってご存知ですか?・・・ピーター・ラビットのお母さんです

2017-03-08 | 読書・テレビドラマ・映画

久しぶりの図書館・・・「ビアトリクス・ポターが愛した庭とその人生」という本を読みました。
全世界で1億5000万部出版された絵本「ピーター・ラビット」のお母さんです。

マルタ・マクドゥエル・著 宮本陽子・訳ビアトリクス・ポターが愛した庭とその人生」(西村書店 2016年刊)

ビアトリクスの描いた植物の絵がイッパイの素晴らしい本です。

この本を読んでいるうちに2009年に訪れた東松山市岩殿にある埼玉県立「子ども自然動物園」の中にある大東文化大学史料館「ビアトリクス・ポターの家(Beatrix Potter Reference Library)」のことを思い出しました。※画像とイラストは2009年8月のもの。


「子ども自然動物園」の中にある「ビアトリクス・ポターの家・・・ヒルトップの農場」。
ピーター・ラビットの青い上着が案山子に架けられています。
ビアトリクスはこの菜園をベジタブルと呼んでいたそうです。

ビアトリクス・ポター(1866~1943年)英国ロンドンの上流階級の生まれ。当時の英国の上流階級(有産階級)とは祖先の遺産の不労所得で働かなくて生活してる階級のようです。英国は格差社会、階級社会ですが、今はどうであるかよく知りません。上流階級ですから夏は英国中部の湖水地方に避暑に出かけ野山や畑、小動物、昆虫などと親しみました。この出会いがピーター・ラビットの創作の原点になり後年の自然保護への強い思いを培ったのでしょうか。

上流階級の子女は家庭教師から教育を受けるのが常でした(女子の学校がなかった?)。ビアトリクスもまた家庭教師から教育を受けますがたいへん頭がよく化石や菌類や地衣類の研究では論文を書くほどだったそうです。
その後も家庭教師アニーとは文通をつづけていましたが1893年アニーの5歳になる息子ノエルに絵手紙を送ります。そのときの絵がピーター・ラビットの誕生のきっかけになります。
こどもに夢を与える絵本を、そう考えた彼女はいくつかの出版社に原画を持ち込みますがどこも請けてくれません(当時の女性の社会的地位が原因かも知れません)。1901年私家版(自費出版)で250部印刷(1色刷)、これが評判を呼び第2刷を250部、これも成功。原本は葉書大・・・こどもの手のひらを考えたらしい。1色刷りだったのは廉価版にしたかった?

1902年ウォーン社が多色刷りで第2版を引き請けてくれることになります。これが「ピーター・ラビットのおはなし(マクレガーさんの庭)」の初版です。
そのときの担当者がウォーン社のノーマン・ウォーン・・・のちに求婚されます。この求婚は両親の反対があり(商売人の倅というのが反対の理由でよくわかりません?)強行に婚約しますが結婚を前にノーマンが急死。部屋に閉じこもり絵を描き続ける彼女がやがて決断したのが湖水地方ソーリー村のヒルトップ農場の購入でした。購入資金は絵本の印税から。ビアトリクス39歳のときです。
いつの時代にも美しい自然景観の土地は乱開発の対象にされ環境汚染に晒されます。離農する農民の土地を競売に参加して買い求めていく。山や野や畑がありのままに動物たちがイキイキと生きていけるように、それが彼女の願いだったのでしょうか。1913年47歳のとき、土地の購入の手続きをしてくれた弁護士のウィリアム・ヒーリスと結婚、ロンドンの実家を出てヒルトップの家を終の棲家とします。創作活動は1930年64歳のときの24作目で終わり、いらい農作業や社会活動をしながら暮らしました。1943年77歳で没。

4000エーカーの土地を国家(ナショナル・トラスト)に寄託(16k㎡=1600㌶、皇居の約7倍)。 

彼女の描いた絵本『ピーター・ラビット』がなぜ1億5000万部も読まれたのか。わかってきます。

※ビアトリクス・ポターについてクリック

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4 コメント

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知ってますとも(´∇`) (雀(から))
2017-03-08 17:52:52
大好きな憧れの日と女性ですもの♪
コメントありがとうございます。 (雀(から)さんへ・・・比企の丘)
2017-03-08 18:40:13
子どもたちが目を輝かせる絵本を画いた人。
自然を愛する優しさ・・・だと思います。
財産のすべてをナショナル・トラストに寄託した人。

比企の丘の「子ども動物自然公園」・・・「ビアトリクス資料館」。ピーターラビットの初版本があります。
コメント (こきおばさん)
2017-03-09 07:04:53
毎日拝見していました。久しぶりにコメントが可能になり、嬉しく思います。
又いろいろと教えて頂けますように、よろしくお願いいたします。

朝晩は冷え込み、三寒四温で気温差が堪えますが、体調にお気をつけてお過ごしください。
コメントありがとうございます。 (こきおばさんへ・・・ヒキノ)
2017-03-09 08:30:19
3月10日東京大空襲の日、米軍の日本各地への大空襲、無差別爆撃に触れたブログはこきおばさんのブログだけでした。
3月1日に「東京大空襲・東日本大震災」についてのブログ。当日に100を超える閲覧、それ以後2ケタの閲覧が続いています。読んでもらって考えてもらいたい。

毎日を大切に・・・そんな日を送っていきたい。
コメントありがとうございました。

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