音楽中心日記blog
Andy@音楽観察者が綴る音楽日記
 



この曲を書いたのは21歳のとき 
いま俺は22 もうすぐそれも終わる
世間のやつらはおれに訊ねる いつになったら大人になるのかと 
でも学生時代に愛した女の子たちは 皆もう母親になってる

俺はおまえを愛していたし 今も愛している
おまえを崇めていたけれど みんなはおまえに薬を飲ませた
別れることはつらくはないが
この気持ちを伝えることが悲しいんだ

世界を変えたいなんて思ってない
新しいイギリスなんてさがしてない
俺はただ 新しい女の子をさがしているだけ

おまえの手紙に書かれた言葉が好きだった
でも昨日は血まみれ
おまえがさびしくなったときに送ってくる言葉だけじゃ
やっていけやしない

ゆうべ流れ星をふたつ見た
願いをかけたけれど それはただの人工衛星だった
機械に願いをかけたってどうしようもないけど
俺は何度も祈った おまえが俺のことを気にかけてくれないかと

世界を変えたいなんて思ってない
新しいイギリスなんてさがしてない
俺はただ 新しい女の子をさがしているだけ

- Billy Bragg「A New England」(1983)
    (Translated by Andy@音楽観察者)

 前回エントリの補遺として、ビリー・ブラッグのオリジナル・ヴァージョンの方も訳しておきます。男女の立場が逆転することによるニュアンスの違いを感じてください。こっちもけっこうせつないな…。

 原詞はここを参照。

 1988年の演奏。"一人クラッシュ"の面目躍如。
 


 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
ポスト・パンク (タイコウチ)
2007-12-20 00:12:27
>世界を変えたいなんて思ってない
>新しいイギリスなんてさがしてない

のくだりは、同時代のEBTGやAztec Cameraにも通じるポスト・パンクの空気を感じます。恋人のことを気にかけながら、それでも社会にも向かわずにはいられない、というような反語的なものを読み込みたくなります。

流れ星だと思ったら人工衛星だったというのも、ほんとにうまい表現ですね。
 
 
 
新しいイギリス (Andy@音楽観察者)
2007-12-20 05:22:13
反語的表現というタイコウチさんのお考えに同意です。ビリー・ブラッグ自身は、サッチャリズムに真正面から対抗した人ですしね。

「A New England」は当時の政権のキャッチフレーズなのかも、と思ってちょっと調べてみたんですけど、わかりませんでした。

人工衛星のくだりはほんとせつないですね…。このフレーズがあるかないかでこの曲の深みが変わってくるように思います。
 
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