音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

染まるよ

2008年11月10日 | CDの感想
  
○チャットモンチー「染まるよ」(2008)
 ニューシングル。

 ここ2枚(「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」「風吹けば恋」)がアッパーチューンだったのに対して、今回はミディアムチューン。初めて聴いた時は、王道パターンだけど目新しくはねえな、と思ったのだが、二度目に聞いたら名曲だということに気づいてしまった。

 「失恋した相手の好きだったタバコを吸って物思いにふける」という歌詞(作詞は福岡晃子)は、まるで昔のフォークソングみたいなんだけど、この詞がこのメロディにのって、このサウンドをバックに橋本絵莉子の声で歌われると、どうしようもないせつなさがじゅっと染み出してくる。爆音で聴くとさらにいい。これぞ音楽だね。

 カップリング二曲もあいかわらず高クオリティ。「愛捨てた」は、イントロのドライヴするギターがめちゃくちゃかっこいいし、「RPG」は、一見コミカルだが実はやるせない曲だ。二曲目、三曲目と進むにつれテンポが順々に上がっていくのは、前のシングルと逆だな。

 ちなみに3曲ともそれぞれプロデュースが違う。「染まるよ」は亀田誠治で、「愛捨てた」がバンド自身、そして「RPG」が(従来通りの)いしわたり淳治。しかしプロデューサーが違っても、大きな変化はない。どこを切ってもチャットモンチーサウンド。

 あとクレジット見てて気づいたんだけど、マスタリングエンジニアがジョージ・マリノだった。スターリングサウンドN.Yの。そういやこの間買ったCOMEBACK MY DAUGTERS最新作のマスタリングも彼だったな。流行ってるんでしょうか。

 例のごとくYahoo動画でPVフル試聴をやってるのでどうぞ。ここ。けむりだらけ。


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2 コメント

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CD&DVD (りょ~)
2008-11-10 22:27:46
こんばんは!チャットの時だけ書き込んですいません(苦笑)
「染まるよ」はスルメソングですね。僕も最初はイマイチだったのですが、聴いてるうちに名曲だと気付きました。
正に「染まるよ」。
カップリングも2曲目のオルタナサウンドに驚きましたが、よく考えてみれば、こういう曲調こそ彼女らの真骨頂ですね。
3曲目のポップな曲調で重苦しい雰囲気から解放された感じもします。

DVDも買いましたよ。「真夜中遊園地」はスゴイ・・・。
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チャット。 (Andy@音楽観察者)
2008-11-11 05:16:52
りょ~さん、コメントありがとうございます。好きな時だけ書き込んでいただくことは、なんの問題もありませんよ。

スルメソング、まさにおっしゃるとおりだと思います。これだけ頻繁にシングルを出して、しかもどれもクオリティが高いというのはすごいですね。

僕もDVD見ました。素晴らしかったので感想を書こうかな、と思っています。
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