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小さな林の中で─№ B-1

平和・peace 大好き ♡

2015-06-08 17:48:35 | 日記
 六月初めの日曜日「憲法九条平和のつどい 2015」が、私の住む市で開催された。
安倍内閣は昨年、憲法の解釈を変えて、集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしました。そして今国会で、関連する戦争法案(安全保障法制)を成立させようとしています。
 市民会館には500人ほどが集まっていました。皆、「戦争法案、絶対ダメ!」の気持ちです。

 第1部は〝九条を守るために〟と題して6人の人によるリレートークです。

 重複しないよう、それぞれの人が、自身の立場に合った話をされました。
私が特に印象深く感じたのは、80代の女性の70年前の戦争体験でした。空襲警報が鳴って防空壕に入ろうとしたら満員で、4人用防空壕に級友と8人で入った。壕が燃えてきたので、濡れた土の塊を作ってぶつけ、必死になって消火した。そのあと気絶してしまった、警報解除後、壕から出ると、さっきまであった校舎や名古屋城などすっかり無くなってしまっていたという名古屋大空襲の話には、人々も吸い込まれるように聴き入りました。
 3人の子を持つ若いお母さんの話からは、教育現場でも、指導する人に都合のいい人間が求められていると感じました。彼女のお子さんの通う学校は「指示通り動く子」を教育目標にしている由。
 クリスチャンの方が2人発言されました。そのうちの一人の、元裁判官だった人からは、日本の憲法九条の立派なことを証明する話としてこんなエピソードが・・・・・
「ヨーロッパの小さな国の広場に日本の憲法九条の碑が建っている」
 戦争放棄!の旗印は何処の国からも歓迎されることなのです。エピソードに引用された国は何処なのか調べたいですね。
 憲法は、公権力によって個人の人権が破壊されないよう保障するものです。権力を縛るものであると若い弁護士は説明された。時同じくして自公、民主、維新推薦の教授たちでさえ、この法案が憲法違反であると新聞・テレビ等で報じています。

 第2部はナターシャ・グジー コンサート
ウクライナ・チェルノブイリで6歳の時被爆している彼女は29年前の状況を静かに語りました。彼の地の放射能事故は、まる一日どこにも報告されず、翌日になってから避難行動がとられたために、被害が拡大したようです。

 8kgあるバンドゥーラを竪琴のように持ち、美しく華奢なナターシャは、透き通った歌声を聴かせてくれました。来日15年の彼女の日本語は正確で説得力があります。
 
 アンコールで歌ったパブロ・カザルスの「鳥のうた」は、チェロと違って、高音がとてもよかった。私の大好きな曲です。そしてこの場にふさわしい曲でした。

 一生懸命聴いて疲れたけれど、美しいナターシャの姿と奏でられた音に満ち足りた気持ちで友と一緒に帰路につきました。
 この日の新聞には次の見出しで、全面広告が出ていました。
 
「とめよう!戦争法案  集まろう! 国会へ」

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