観 察 月 日 2016.7.7 晴 25.5℃
観 察 場 所 山中湖村 石割山山麓
腕が木の枝に触れると、未成熟のアキアカネが飛び立つ。夏は山へ
渡って来ているのだ。
ハンノキの葉上が、小さく光った。体色瑠璃色、体長7mm程のルリ
ハムシが休んでいた。「これが2~3cmの大きさだったら、指輪かネッ
クレスだよね」と、Uさん。ハムシには、宝石的昆虫が多い。
風が吹く度に、大きく揺れるクモがいた。糸に下がるアズマキシダグ
モで、白い球状の卵嚢を加えていた。
2時間程山道を登った所で小休止をし、引き返す事にした。腰を下ろ
した処で、「シャクジョウソウが!しばらく振りの出会いだ」Yさんが落
葉の積もった斜面を指さした。
植物全体は淡黄褐色、茎の高さは10cm程、葉の退化した鱗片葉
が花を包む形になっている。腐生植物で、落葉等の分解物から、根に
共生している菌根菌を通して有機物を吸収している。だから落葉の中
にあり紛れて見えなかったのだ。だが、一本見つかると目が慣れて、
ここにも、あそこにもと何本も見つかった。
錫杖とは、山伏が持つ杖の事で、杖の上部は金属で出来、そこに
金属の環が数個下がり、その形が似ているので名が生まれたと言う。
山道を下る途中、ヤマグワのあった所にヤマドリの尾羽が一本落ち
ていた。私達が登っていた間に、ヤマドリが通り落としたものらしい。
黄褐色のアキアカネ 山で成熟して 里へかえる。
宝石にしたい ルリハムシ。
アズマキシダグモ♀ 卵のうを加える。
山道を登る。
落ち葉の積もる斜面にあった!
シャクジョウソウだ!
高さ10cm。
ヤマドリが落して行ったのか!