足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1423 ~ シャクジョウソウ が ~

2016年07月20日 | 植物

観 察 月 日   2016.7.7 晴 25.5℃

観 察 場 所   山中湖村 石割山山麓

 腕が木の枝に触れると、未成熟のアキアカネが飛び立つ。夏は山へ

渡って来ているのだ。

 ハンノキの葉上が、小さく光った。体色瑠璃色、体長7mm程のルリ

ハムシが休んでいた。「これが2~3cmの大きさだったら、指輪かネッ

クレスだよね」と、Uさん。ハムシには、宝石的昆虫が多い。

 風が吹く度に、大きく揺れるクモがいた。糸に下がるアズマキシダグ

モで、白い球状の卵嚢を加えていた。

 2時間程山道を登った所で小休止をし、引き返す事にした。腰を下ろ

した処で、「シャクジョウソウが!しばらく振りの出会いだ」Yさんが落

葉の積もった斜面を指さした。

 植物全体は淡黄褐色、茎の高さは10cm程、葉の退化した鱗片葉

が花を包む形になっている。腐生植物で、落葉等の分解物から、根に

共生している菌根菌を通して有機物を吸収している。だから落葉の中

にあり紛れて見えなかったのだ。だが、一本見つかると目が慣れて、

ここにも、あそこにもと何本も見つかった。

 錫杖とは、山伏が持つ杖の事で、杖の上部は金属で出来、そこに

金属の環が数個下がり、その形が似ているので名が生まれたと言う。

 山道を下る途中、ヤマグワのあった所にヤマドリの尾羽が一本落ち

ていた。私達が登っていた間に、ヤマドリが通り落としたものらしい。

黄褐色のアキアカネ 山で成熟して 里へかえる。

宝石にしたい ルリハムシ。

アズマキシダグモ♀ 卵のうを加える。

山道を登る。

落ち葉の積もる斜面にあった!

シャクジョウソウだ!

高さ10cm。

ヤマドリが落して行ったのか!

 


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