足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

Mo. ~ 続 ベニマシコ ~

2017年01月21日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.1.4.晴 12℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 すれ違いざまに、「ベニマシコに会いましたか」とよく声を掛けられた。

 成熟した雄は体が紅色に染まり、鳥を写す人にとっては人気がある。私も

ベニマシコ狙いなのだが、東北や北海道から冬鳥として来た小さな鳥が、何

を食べているのか興味がある。

  昨年は、アズマヤマアザミの茎に止まり、冠毛を落とし種子を食べている

様子を記録した。又、木の枝に下がって付くフサザクラに種子を、羽を飛ばし

て食べる所も写した。

  今年は、草木が茂る藪の中で、実を啄むベニマシコに出会った。藪の中

は蔓植物等が絡み合っていて、その上冬枯れしていて判別しにくい。ベニマ

シコが食べている所までの距離も離れている。800mmの望遠レンズを通し

ても判別し難い。それでもどうにか、ナガバノヤブマオ、メハジキ、カナムグラ

を見る事が出来た。

  そして、あれ!と思ったのがイノコズチで、下向きに鋭い針状の小苞があ

る胞果を盛んに啄んでいる事だ。

  イノコズチと言えば、最近では“ひっつき虫”の名で有名?だ。胞果は花序

の軸に逆むきにぴったり付き、藪を歩くイノシシやシカの体に付着し、人間の

衣服に突き刺さって遠く、広く種を運んでもらう。イノコズチは上手く考えたもの

、植物は賢い、調子がいい、ずるいかな?と思ったら、・・・・・。

  ベニマシコの厳冬のエネルギーとなっているとは、人には知られていない

だろう。自然は上手く出来ているものだ。(ここのイノコズチは、ヒカゲノイノコ

ズチの様だ。)

藪から出て来て 当たりを探す。今度は何にしようかな!

イノコズチの花序に、上手に止まる。

どれを 取ろうか。うまく取らないと 針状の小苞が突き刺さるぞ!

外側の殻を脱がして、捨てて と!

ヒカゲノイノコズチさん ありがとう! お陰で冬が越せます!

★ 味はどうなのか、知りたいね。 自然は循環世界、うまく出来てます。

 


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