足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1322 ~ タケウチツノアワフキ 初見 ~

2015年05月18日 | 昆虫

観 察 月 日  2015.5.5.晴 28℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 県自然環境保全センターの南斜面には、シナノキ、ボダイジュ、

オオバボダイジュ、が植栽されている。花の時期には早いが、ど

うなっているものかと見上げると、シナノキの葉や若い枝に、ごく

小さな虫が止まっているのに気付いた。

 体長1cmにも満たない虫なのでよく見えない。静かに枝を引き

寄せて見ると、油色の翅、体色は黒、まるでアブラゼミの超ミニチ

ュア版だ。そしてルーペで覗いて驚いた。前胸背は丸く盛り上がり、

小楯板は後方に伸長し、鋭い刺状の突起に成っている。初めて見

る、体長は8mmのタケウチトゲアワフキだと頭に閃いた。その後、

ボダイジュ、オオバボダイジュからも見られた。

 神奈川県昆虫誌(2004)を開くと、“丹沢山北 水の木(林1997)”

1件の記載のみだ。6年前山中湖から丹沢湖まで歩いた折、途中

世附川沿いの水の木橋を通ったが、丹沢でも奥深い所であった。

タケウチツノアワフキはシナノキ、ヘラノキが寄主として知られてい

るので、丹沢で言えばヘラノキは無く、シナノキはブナ帯で尾根で

よく見掛ける事から、本種は高所と思っていた。

 ところが自然環境保全センターで見られた事は、シナノキ属の樹

があれば、案外平地にも棲息場所は広がっている事が考えられる。

(昆虫誌も既に11年も過ぎているので、記録も増えていると思われる)

 ところで、不思議に思うのは、8mmと言う極小さい体に、前胸小

楯板から後方に伸びる刺状の突起だ。いつの頃か何故こうなったの

だろうか。それには何かに役立つ事があるのだろうか。それとも、突

然変異として現われたのだろうか。

 昆虫とは、自然とは、見れば見る程、考えれば考える程、不思議な

事が、解らない事が、多い。

だから面白い。だから止められない。

センターの南斜面には、シナノキ、オオバボダイジュ、ボダイジュ がある。

シナノキ

蕾はないかと、見上げると!

若い枝に、体長8mm程の虫が

葉にも!

タケウチツノアワフキだ

 

30cm程垂直に跳ねあがる。後足の鋸状に刺が機能するのか。

寄生蜂が 何を狙っているのか。 じっと待つ。

                                *生きるための 厳しさ・・・・

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2 コメント

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Unknown (ジャワカ零)
2015-05-18 06:38:30
初めまして、ジャワカ零と申します。
勘違いしてますよ、ムネアカアワフキと同じトゲアワフキムシ科ですのでタケウチトゲアワフキです。
少し前ですが、「Waiwai Board」の花虫とおる さんが〔つれづれ道端雑記〕で紹介されていました。
Unknown (かのん)
2015-05-18 22:34:01
お久しぶりです。

これがアワフキですか!!
大きくてつぶらな?眼と脚がとてもかわいいですね。

近所にもいないかどうか、アンテナを張り巡らせてみようと思います。

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