足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No. 1552 ~ オオイタドリの実に・・・ ~

2018年02月08日 | 野鳥

観察月日  2018. (1.4.晴 5℃)

観察場所  清川村 宮が瀬

 「オオイタドリの実を、冬鳥は食べますか」と、昨年の暮、

宮が瀬の林道を一緒に歩いていたUさんから、突然聞か

れた。

 冬の林道を歩いていると、山側を削って作られた片側は

急斜面になっていて、そこには、オオイタドリの群落が見ら

れる。4mにも成長した茎は林道に向かってしな垂れ、節ご

とに薄い小さな羽に包まれた種子を纏めて付けた実は、逆

光受け金色に光っていた。

 私は美しいとカメラを向けたが、Uさんは北から渡って来た

冬鳥の事を思い出したのだろう。

 「オオイタドリの種は、多分食べないと思いますよ」と、私

は即答した。

 それは、今まで歩いている中で、食べているのを一度も見

ていないからである。それと、羽に比べて種子は小さく薄く、

餌になるとは思い難い事もプラスしていた。だが、「餌の乏し

い真冬の中、もしかしたら?」の思いも片隅に残ってはいた。

 私の冬はバードウオッチャーに、鳥の写真も写す。だが、珍

鳥、可愛い鳥、きれいな鳥、・・が目当てではなく、行動とか給

餌の様子を記録したい。

 1月4日一人で林道を歩いていたら、目の前のオオイタドリの

茎に止まり実を啄んでいるベニマシコ♂に出会った。小さく薄い

羽に包まれている種は食べにくいと見え、嘴から実ははみ出し、

羽は空気に乗って回転しながら流れて行った。

林道の片側 オオイタドリの群落が。

オオイタドリ。

実が 逆光に透けて。

ベニマシコ♂が オオイタドリに。

首を伸ばして 実を。

 

嘴からこぼれた実が ひらひらと舞って。