【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

保育園の検診

2022-03-25 | その他
【3月23日(水)2022年】

企業が経営する小さな保育園の歯科検診に行ってきました。 今どき、そしてコロナ禍のこの時期ならではのセキュリティと貼り紙がありました。

まだ幼稚園で言うと年中さんくらいの子供たちが中心でみんなとてもかわいかったです。

一番小さいクラスの子供たちです。

検診自体はみんないい歯をしていて、泣きはするもののちゃんと口を開いてしっかりと見せてくれました。





147.【”食”という漢字】

2013-07-01 | その他
<食という漢字>

”不定期宣言”をしてしばらく休んでいましたが、久しぶりのアップです。
”口”、”口周辺”に関する言葉や出来事などを書いてきましたが、これからしばらくは(不定期ですが(笑))
歯・口と非常に関わりの深い ”食” に関することを書いて行きたいと思います。


”食”という漢字、どんな意味、成り立ちがあるかご存知ですか?
『そんなん、簡単!』『知ってる、知ってる!』と思われた方も多いと思いますが・・・もしかしたら、やっぱり
”食べる事は人に良い、人を良くする”というものでしょうか? ・・・実はそれ、全然違うのです!
近年、食育ということがよく言われますが、食べる事は大事であるということからうまく漢字の成り立ちと結び
つけた通説です。 本当にもっともらしいのでかなりの方がこれを信じておられる事と思います。

では、本当の”食”という漢字は・・・

1.「食べ物を盛った器にふたをした様子」で 食べ物を盛るための器の象形にふたを示す形 ”△”を重ねています。



もう一つの説は 
2.穀物の芳しい香りに人が集まる様子だというものです。



・・・・・「人」と「良」 ではなかった事おわかりいただけましたか?


さて、それでは、次に ”喰” です。
この”喰”は、いわゆる「漢(=中国)字」ではなく日本でできた漢字なのです。そのため音読みはなく、
訓読みのみで「くう/くらう」となります。 もともと日本では中世の頃までは「くふ」が標準的な言い方で
「たべる」が一般的になってからは「くふ」や「くう」は「たべる」の俗語的なものとなりました。そのために
これらを区別するために別の字として作られたのです。


どうでしょう、”食”という漢字よく目にするし、使うことも多いと思いますが、”人に良い”から一歩進んで
『へぇ~、そうやったんかぁ~!』となりませんでしたか? 
今回からはしばらく、この”食”に絡んだ言葉などをご紹介していきたいと思います。


【お知らせ&お願い】

2013-01-15 | その他
【お知らせ & お願い】

いつも 歯願大笑 を読んでいただいてありがとうございます。
2013年もよろしくお願いいたします。
っと元気よく言いたいところなのですが、今までどおり 週一更新のタネ(ネタ?) がだんだんと尽きて
きてしまいました。歯、口に関する言葉やおもしろい事はまだまだたくさんあるはずなので、これからも
どんどん探してみなさんに『ほぉ~~~!、そうかぁ!』『知らんかった!』っと言ってもらえるような事
をご紹介して行きたいと思っています。。。よって引き続き 歯願大笑 は続けていきますが、今年からは
”不定期”という事にさせていただきます。 ご理解のほどよろしくお願いいたします!


146.【歯と鏡餅】

2012-12-26 | 
【歯と鏡餅】

年末年始の時期なのでお正月の話題を書きます。 みなさん、『歯と鏡餅に何の関係があるの?』と思われ
た事と思います。実は大いに関係がある事なのです! それでは、ご紹介していきましょう。

年齢の齢という字には歯が含まれているように、昔から健康と長寿のためには丈夫な歯が大切だと考えられ
てきました。そこで、年始に歯の丈夫を祈って固くなった鏡餅を食べるという行事が生まれ、これを「歯固め」
といい、現在の鏡開きが「歯固め」の儀式にあたるのです。

平安時代に書かれた紫式部の『源氏物語』には既に正月行事について次のような記述があります。
「ここかしこに群れゐつつ、歯固めの祝いして、餅鏡さへ取りよせて、千歳のかげにしるき年の内の祝い事
どもして、そぼれあへるに、」
当時の宮中の正月行事では、新年の健康・良運・長寿を願う意味で、歯固めの祝いと鏡餅の祝いとがセットに
なっていたということです。

・・・・・ここで少し、鏡餅の話を。

なぜ鏡餅というのか。
神話時代の鏡に由来します。鏡は天照大神から授かった三種の神器のひとつであり、丸い形をした銅鏡で、
伊勢神宮をはじめ鏡をご神体としているところもたくさんあります。その銅鏡に模したお餅をご神体として
考え、年神様の依り代(よりしろ:神霊がよりつく対象物のこと)として”鏡餅”といわれるようになりました。

そもそもお正月というのは新年の神様である「年神様」を家に迎え、もてなし、見送る行事です。年神様は
新しい年の幸福や恵みとともに一年分の力(=魂)を分け与えてくださると考えられてきました。家にお迎え
した年神様は鏡餅におられ、その鏡餅には年神様の”御魂”(みたま)が宿ります。その年の”御魂”=”年魂”
=”餅玉(魂)”と言い、年魂をあらわす餅玉を、家長が家族に「御年魂」「御年玉」として分け与えました。
これがお年玉のルーツで、玉には魂という意味があるのです。また、この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」
で、餅を食べることで体に一年分の力(=魂)を取り込むのです。

”鏡餅”の事がわかった上でまとめると・・・

年神様の”御魂”(みたま)が宿った鏡餅が、歳末から正月飾りとして供えられ新年の厳粛さをかもし出します。
そして固くなった鏡餅は鏡開きの日にぜんざいなどにして食され、その聖なる力と歯固めの効力とが人びとに分か
ち与えられます。このように伝統的な行事を、歴史的な事を知った上で行うと今までは感じなかったものを感じる
と同時に日本文化の奥深さを感じる事ができますね。

今回の”歯と鏡餅”、お正月に誰かに語ってみたくなる話ではないですか???




145.【言葉足らず】

2012-12-17 | その他
【言葉足らず】 

この「言葉足らず」はわりとよく聞くし、使う事もあるのではないでしょうか。 そして、これによく似た
「舌足らず」という言葉もありますが、みなさんはそれぞれうまく使い分けていますか?それともどちらが
どちらかわからなくなっていますか? わからなくなっている方のためにはっきりさせていきましょう!

「言葉足らず」
 1 説明などが不十分なさま 説明不足 ・ 説明不十分 ・ 言葉足らず ・ ○○○○
 2 言葉で表現するのが下手 言葉足らず ・ 口下手 ・ 口ベタ ・ 口不調法 ・ 話が下手・○○○○

一方、「舌足らず」 の方は・・・

「舌足らず」
 1 (説明が)不十分 ・ (表現が)足りない ・ 行き届かない ・ あいまいな(表現) ・ (自分で)咀嚼
  (そしゃく)出来ていない ・ (内容が)煮詰まっていない  「―な文章」「―な説明」
 2  舌の動きが滑らかでなく、物言いがはっきりしないこと。また、そのさま。「―なしゃべり方をする」


こうやって説明を見ると、ほとんど同じ・・・それどころか、「○○○○」と書いているところは「舌足らず」
と書かれていて、「言葉足らず」の説明で「舌足らず」という言葉そのものが使われているのです。つまり、   
どちらを使っても全く同じ意味である事がよくわかります。

但し、「舌足らず」の2の意味で使う時・・・甘ったるい話し方をする様子を『舌足らず(舌っ足らず)な
話し方をする・・・』等と言いますが、これは『言葉足らずな話し方をする・・・』とは使えません。
(注1)「舌っ足らずは 舌足らず が促音便になったものです。

もう一つ、
「意余って言葉足らず」"言いたいことがたくさんあって、それを言葉で十分表現しきれない"事を意味しますが
これを「意余って舌足らず」とは言いません。


どうでしょう、これで「言葉足らず」「舌足らず」の意味、使い方、クリアーになりましたか?
私の説明が「言葉足らず」になっていない事を祈って、今回はこのへんで!