Wind Socks

気軽に発信します。

カード詐欺に遇ったが…どうしたことか詐欺師と友達になった「泥棒は幸せのはじまり」

2017-04-06 15:58:11 | 映画

              
 他人の金で飲み食いするのは、楽しさ100倍なのだろうなあ。ちんまりしたデブのダイアナ(メリッサ・マッカーシー)は、サンディ・パターソン(ジェイソン・ベイトマン)に電話をかけた。

 「クレジットカードの不正使用を監視する部門の者です。お客様のカード利用を何者かが試みたようです」
「ウソだろ」
「しかし、幸運にも発見が早く未遂に終わりました。これを機に無料の保護プランに加入し、安全に利用なさいませんか?」
「イエス、無料ならばぜひお願いするよ」
「私も使ってますし、お勧めですよ。では、幾つか情報を伺います。氏名と生年月日、社会保障番号を教えてください」
「分かった。言うよ」ダイアナはガッツポーズ。

 シャワーを浴びて髪の毛を拭きながら機械を操作。サンディ・パターソンのクレジット・カードが飛び出してきた。サンディなら女性名だからダイアナも怪しまれない。

 繰り出したのがバー。テキーラをラッパ飲みするは、全員に酒を奢るは挙句の果てにシャンデリアに飛びつこうとしてフロアにバタンと倒れこんだ。普通なら大怪我だが、誰かが肩をつつくとぱっと起き上がって両手を挙げて喝采を浴びた。太ってると言うのは肉がクッションの役割を果たすのか怪我には縁遠い。

 一方、投資銀行に勤める本物のサンディ・パターソンは、ガソリンスタンドでカードが使えないのが分かる。車を運転しながらカード会社と掛け合っていると、パトカーのサイレン。

 有無を言わさず逮捕。警察署で刑事の尋問を受ける。「2週間前にフロリダで暴行罪で逮捕されてるな? 3日前の公判に姿を見せなかった。それで判事が逮捕状を出したんだ」
「そんなバカな。私はずーっとここコロラドに居ましたよ」とサンディ。

 すったもんだの挙句、取り寄せてあった手配写真を確認すると犯人は女だった。
「いつこの女を逮捕できるんです?」
「半年か1年だ」
「1年も?」
「こうした事件の逮捕率は非常に高い。ご安心を」と刑事。
「どの様な?」とサンディは突っ込む。「5~10%です」
「冗談だろ」とあきれ顔のサンディ。

 こうなると自分でこの女を捕まえるしかない。そんでもってフロリダくんだりまでやってきた。しかし、この女は手強い。投資銀行員では太刀打ちできないかもしれない。
 案の定、喉に一発くらって乗って来た車を乗り逃げされる始末。そいでもって彼女の家に押しかけて手錠をかけようとするがその抵抗の激しさは類を見ない。

 ところが男と女のギャングか、ライフルでドアをぶち破った。びっくり仰天、サンディとダイアナは手を携えて逃げるが勝ち。こうして二人はコロラドへ向かう。

 道中いろいろなことがあって、サンディは、ダイアナにも同情するところもありなんとか助けてやれないものかとも思う。ダイアナから見るサンディも家庭思いの男で悪いヤツでもない。

 途中所持金がまったくなくなりダイアナの特技を使うハメになる。それで新調したスーツを着てサンディは、ホテルのレストランでダイアナを待つ。現れたダイアナに目を見張る。見違えるほどキレイになった。今までの頭はザンバラ髪で着る物は少女趣味の変なものだったが、今は黒いドレスにブラウンのウィッグ。昔の女優ローレン・バコールの髪型といってもいい、ふんわりと横に流し少し目が隠れその目はアイライン、アイシャドウでくっきりとしている。まさに大人の女。

 サンディが座ったダイアナに「キレイだよ」と言う。観ているほうも一瞬そう思ったよ。ワインを飲みながらダイアナが語るのは「小さな田舎の村に赤ちゃんポストがある。私は友達が一人もいない。どんな親でもいてくれるだけでいい」と涙ぐむ。ほろりとするサンディ。

 そんな空気を打ち破ったのは警察官。二人は逮捕される。言わずと知れたカード詐欺容疑だ。ところがダイアナの本領が発揮される。隠し持った小さなピンで手錠を外し、パトカーのリアウィンドウを足で蹴ってぶち破る。二人はそこから転げ落ち逃げ出す。

 なんとかサンディは、ダイアナを伴って自宅に帰り着く。明日はダイアナとともに会社に出て上司に事情をハッキリさせる。朝、いたはずのダイアナがいない。取り合えず出勤したサンディが見たものは、なんとダイアナが刑事に事情を説明しているではないか。

 ダイアナが罪を認めて刑を受け入れる気になった。サンディの二人の娘を笑わせてくれ、妻トリッシュ(アマンダ・ピート)にはサンディの身の潔白も証明してくれたダイアナ。カードを悪用されたことも忘れるほどサンディ一家とダイアナは友達になった。めでたし、めでたし。なぜ、これが未公開なのだろう。2013年制作 劇場未公開
 

 

監督
セス・ゴードン出自不詳

キャスト
ジェイソン・ベイトマン1969年1月ニューヨーク州生まれ。
メリッサ・マッカーシー1970年8月イリノイ州プレイフィールド生まれ。
アマンダ・ピート1972年1月ニューヨーク生まれ。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります!

全般ランキング

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スペルを言い当てる大会に紛... | トップ | 死後もこだわる若い恋人への... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事