のんびり・・・いそいそ~(*くうかんあそび*付き)

なんとか音楽の勉強を続けているちょっと変な主婦兼ピアノ指導者兼ボランティア演奏者の日常。取り留めのない駄文揃い。

素直な心

2011-07-31 21:50:24 | おんがく
「素直な心」。



おなじみブルグミュラー25の練習曲の記念すべき第1曲目。




・・・にも関わらず、この曲集の他の曲の中では
一、二を争う地味さ加減が子供には不評なイメージがあります~。



大抵の生徒さんはこの曲の地味っぷりに「面白みがない」と感じてしまうようです。
確かに八分音符の連続、リズムを感じやすい休符もあまりありませんし
♯や♭などの変化音も少ないので、刺激が少ないといえばそうだな~と思います。


最近立て続けにこの曲を指導する機会を得ているのですが
そんな先日のこと。


「この曲は面白みがないな~と感じる?」


「う~ん、そういうわけじゃないけど、確かにそうかも・・・」


「ワタシも子供のころはそう思ったことがあるんだ。
 嫌いじゃないけど、ちょっと地味だな~って。」


「しかしね、この年になって、この曲って大人から見た素直な心なんじゃないかって
 今ふと思ったんだわ。」


「???」


「中間部は確かに3声になったり、音を強調する部分があったり
 多少変化に富んで、凝っているところもあるんだけど
 私はこの素朴な最初の部分がいいな~とこの年になってつくづく思ったわよ。
 単純でいかにもイノセンスだし・・・それだけに表現が難しいかもしれないけどさぁ。
 ワタシも当時はその無垢さを感じなかったんだけど
 もしかしたらこの部分をイノセンスと感じなかったほど、
 自分はこの部分に近いものを持っていた(同化していた)のかなぁって。
 それを多少なりとも失ってしまった大人からすれば
 この曲の素直さをいいなと感じるのかもしれないのかも。
 だから今、この曲をつまらない、味気ないものと感じるみんなの若さが
 うらやましい気がするんだわ~。」



私と生徒さん、思わず爆笑!おばさんっていやね~、へへへ。





実は私は子供のころ、この曲はそれほど苦手ではなかったのです。
一曲目だけあって、譜読みが比較的楽だったし
当時、ブルグミュラーのレコード(CDではない)を持っていて
耳慣れていたものですから、
この曲を仕上げることはそれほど難しくなかったというわけです。
でも「素直な心」というタイトルの持つこの曲の意味深さ・・・
何だかあれこれ勘繰りたくなる今日この頃です・・・これもおばさんになったからか(笑)。
だとしたら、年取るのも悪くないな、ホント。



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