江崎ギターの復活 - ミューズの日記
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皆さん、江崎ギターってご存知ですか?
私がヤマハに入社した昭和49年に発売になったヤマハGC30A,GC30B,GC30Cと言う3モデルがあったのですが、そのGC30Bが江崎モデルと呼ばれました。当時国産としては最高価格の30万円でした。今でも時折『私は江崎ギターを持ってるんですよ』と言う方に会うことがあります。江崎さんとはそれ以来のお付き合いですが、昨年の6月に目出度くヤマハを定年退職され、退職後自宅の工房で製作を始められました。そしてその江崎秀行さんが退職後作られた5本のギターを持って昨日ミューズに来てくれました。

第一印象は『スペイン的な音がする』でした。芯の太い音です。低音が非常に良く響いており、その芯の太い音が重厚な低音に支えられて朗々と歌ってくれる、玄人好みの楽器だと言えます。しっかりしたタッチで弾かないと鳴らしきれない、楽器の持つ魅力を出し切れない楽器だとも言えます。音的にはアグアド、フレタに通ずるものを感じます。またフランスのブーシェ、イギリスのルビオにも通ずる音の太さ、スケール感を持ったギターと言っても過言ではありません。

因みに江崎さんのプロフィールをご紹介しますと、
『1965年に日本楽器(現ヤマハ)入社。1972年にスペインにギター製作留学し、グラナダのエドゥアルド・フェレールとマドリッドのマヌエル・エルナンデスに師事する。1974年帰国し、ヤマハでGC-30B江崎モデルを製作。1980年よりヤマハギターの設計、新商品開発を担当し、アンドレス・セゴビアをはじめ国内外の多くのギタリストにギターの評価を受ける。2006年にヤマハを定年退職し、ギター製作家として独立し、江崎ブランドギターの製作を開始する。』となります。
このマヌエル・エルナンデスが「エルナンデス・イ・アグアド」のエルナンデスなんです。従って江崎さんはアグアド系統の製作家と言えます。

まだ値段を決めていないとの事でしたが、私の評価としては「100万円の価値がある」でした。世界中のいろんな価格の多種多様なギターを見ているギター販売のプロである私には客観的且つ相対的評価が出来る自信があります。値段に関係なく早速1本製作を依頼いたしました。3人のギタリストにも試奏してもらいましたが、全員から高い評価を頂きました。普段は評価が厳しいYNさんも「最初は、ん?何だこれ?と思ったけど弾いている内にどんどん変わってきて素晴らしい楽器だと思った」とお世辞抜きの評価をしてみえました。

その江崎さんに来週の日曜日3月18日に『ギターの音って材料と塗装でどう変わるの?』と言うタイトルでお話をしていただきます。その時に今回見せていただいたギターの内、松と杉のギターを1本ずつ持ってきていただくようにお願いしました。あなたも18日には江崎さんのギターが見れますよ。是非お越し下さい。






コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
楽しみです (HSPT)
2007-03-11 00:25:20
 お久しぶりです。
  早々と2月には(もしかしたら1月でしたか)予
 約をさせて頂きました。
 お話の内容を楽しみにしています。
 
 
 
知らなかった! (文科系)
2007-03-12 00:28:49
アグアドが好きだから調べていて、江崎さんはアグアド・イ・エルナンデス工房に入ったのだと勝手に思っていました。アグアドの眼病で解散した後に行ったのでしたか。
とは言え、18日はとても楽しみにしていて、とっくに予約してありますので、うかがいます。話のテーマが珍しい物ですしね!
 
 
 
お待ちしています (Yamashita)
2007-03-13 20:23:38
HSPTさん、文科系さん、
お待ちしています。
そうなんですよ、江崎さんはアグアドが引退してから行かれたんです。しかし、アグアドは塗装を担当していましたから木工はエルナンデスさんにみっちり仕込まれたそうですよ。
 
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