平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

睦月も早半ばとなる

2012年01月15日 | Weblog
 今日は15日。当地では、昔から「セイト焼き」と言われた日である。地方により色々な言い方があるようだ。「ドンド焼き」と言う呼称が一般的でしょうか。

NPO法人地域資料デジタル化研究会/デジタルアーカイブズ  から転載

NPO地域資料デジタル化研究会は、平成15年より、全国の新聞社WEB版に掲載された記事を主な情報源として、小正月行事である「どんど焼き」の実施状況を調査し、表形式で比較した。
  調査結果では、どんど焼き行事の実施状況は、最北端が北海道、最南端が鹿児島県で、沖縄を除く、全都道府県で実施されていることが明らかになった。実施時期は全国共通で、ほぼ1月14日ないし 15日に小正月行事として実施されている。九州では6日ないし7日のところもあった。本調査では、以上の結果から、「どんど焼き」は、日本の国民行事であると、判定する。

 ○どんど焼きの名称・行事内容は、全国ほぼ共通だが、調査により新たなミステリーが生まれている
 調査によると、小正月に火祭りを行う「どんど焼き」行事の名称は、ほぼ全国共通で「どんど焼き」と呼ばれていた。しかし、地域によっては、北陸、東海地方、そして京都府で「左義長」、大阪府で「とんど焼き」、九州では「鬼火焚き」と呼ばれる。静岡県では「さいと焼き」という地域もある。(全国では20種以上の呼び名がある。詳細については集計表を参照)

 道祖神にまつわる小正月行事の呼び方で、他県に見られない特色があるのは長野県と山梨県。両県とも他県域にない独自の呼び方が多数存在している。長野県では、野沢温泉村では、どんど焼きを特に「道祖神火祭り」と称し、道祖神との結びつきを強調しており、国の重要無形民俗文化財に指定されている。その他、松本市周辺で「三九郎」、佐久地方では「どんどん焼き」「かあがり」「かんがり」「おんべきり」などが混在し、上伊那郡・下伊那郡で「ホンヤリ」「ホンダレ」など、さまざまな名前で呼ばれている。
 また山梨県では、甲府盆地周辺の国中地方ではどんど焼き、おやなぎ、おやま、オブネ、きっかんじょなど、富士山北麓から県東部の郡内地方では、十四日祭礼、ひいち、梵天、ほうこ、おんべわたしなど、多彩な呼び名が存在している。

 山梨県では道祖神のご神体として天鈿女命(あまのうずめのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)=衢神(ちまたのかみ)が祀られている。天鈿女命、猿田彦命は、天孫降臨の国譲りの神話に深く関わる神様である。また、長野、山梨は、出雲の国譲り神話に関連する諏訪大社(祭神建御名方神)信仰が現在も根強く守られている地域であるが、本調査では、地域では山梨独自の道祖神飾りであると思われている「おやま」のデザインが、出雲大社関連の行事の飾りと驚くほど酷似していることが明らかになっている。なんともミステリーに満ちているが、その意味するところの解明はこれからである。

 ○どんど焼きは歳神の送り火、また子宝や養蚕繁盛の祈願の意味も
 どんど焼きは全国でほぼ共通して、集落内の路傍にまつる道祖神の火祭りとして、門松や注連飾りなどの正月飾りを納めて焚きあげる民俗行事として実施されている。このことは、道祖神と歳神様(正月様)との深い関係を示唆している。

 道祖神祭は、地域住民が路傍や田んぼで行う土俗の神様の行事であることが全国の主流である。神社の祭典として神職が司祭する例が少ないという事実が注目すべき点である。ただし、北海道では、地域で道祖神が祀られていないため、地域の神社が住民のために正月飾りを焚きあげる行事として、どんど焼きが行われている。

  どんど焼きの行事内容は、全国でほぼ共通して、青竹、藁(わら)、杉、檜の枝などで作った小屋ややぐらを、大人または大人と子どもが協力して作り、正月飾り、書き初めを一緒に焚いて、繭玉だんご、 あるいは餅を焼いて食べている。
 祭典での祈願は「五穀豊穣・商売繁盛・無病息災・家内安全・書道の上達」が共通している。正月飾りを燃やして年神(正月様)の送り火とすると同時に、年初に当たってその年の農産物、海産物の豊作を祈る「予祝行事」の性格を持っている。
 道祖神祭に先立って、繭玉だんごを木の枝に刺して家に飾り、(関東では「団子花」、鹿児島では「メノモチ」と言う)、どんど焼きで繭玉団子を神火で焼いて食べ、その一年の豊作を祈願する地方も多い。養蚕・製糸が日本の基幹産業であり、農家の重要な換金作物であった明治・大正・昭和期の「予祝行事」としての名残が見られる。漁港をひかえる地方では「大漁祈願」などが加わる。
 その他「どんどの火で焼いた団子を食べると虫歯にならない」、「どんどの火にあたると、この一年を無病息災ですごすことができる」、「書き初めを神火で焼いて、高く上がると、習字が上手にな る」などの言い習わしも全国共通だった。徳島県では「どんどの火でミカンを焼いて食べると風邪をひかない」とも言ってミカン焼きを食べている。

 ○調査から、どんど焼きと盆の送り火が同じ性格の行事であるという驚くべき仮説が!

 調査では、全国の道祖神祭が子どもたちの祝祭として実施されていることも確認できた。そのなかで、注目すべきどんど焼きの関連行事として、子どもたちが地域に嫁いできた新婚夫婦を祝う「お方ぶち」、「嫁つつき」など、地域の子孫繁栄を願う行事が全国で実施されている。秋田県象潟町の「嫁つつき」では子供たちが新妻を囲んで棒で畳を突き、山梨県富士吉田市の「おかたぶち」では、男子中学生が天狗の面をつけ、新婚夫婦にお祓いをする。新婚夫婦が子宝に恵まれるようにと祝うしぐさが共通している。

 こうした行事の意味するところは、道祖神が子孫繁栄を願い、子どもたちの成長を見守る、その地域の神様であると全国で考えられていることである。そうすると、道祖神は、ご先祖様の化身であり、祖霊信仰と結びくものではないか。
 毎年正月になると家々を来訪するのが正月様であり、道祖神祭では、正月飾りを燃やして、正月様の送り火としていることは、全国で共通している。すなわち、正月様とは、その地域の家々の祖霊であり、送り火により道祖神に戻ると考えることが自然ではないだろうか。
 調査結果に基づく、以上の仮説によると、「道祖神祭」の送り火と「盆行事」の送り火は、どちらも祖霊信仰の同じ性格を持った行事ではないかという推論が成り立つが、上記の道祖神のご神体が天鈿女命、猿田彦命であるという上記の調査結果とは矛盾する。
 猿田彦命の謎とも併せて、さらに今後も調査を継続して、慎重に結論を出したい。

 ○どんど焼きは経済効果の大きい地域振興イベントに

 秋田県湯沢市、宮城県仙台市、大阪市などでは観光行事として地域外から参拝客が参加する盛大な地域振興イベントとなっているところも見られる。長野県野沢温泉村の道祖神火祭りは国の重要無形民俗文化財、神奈川県大磯町の左義長も国の無形民俗文化財に指定され、多くの観光客を集めている。都市部ではどんど焼きも廃れている傾向がうかがわれるが、その一方で地域の伝統行事を見直そうという住民の機運が各地で盛り上がり、復活する例も見える。山梨県では、甲府市や富士吉田市で商店街活性化のイベントとして、道祖神祭イベントを実施している(平成20年〜23年)。甲府市では平成23年、山梨県立博物館の企画として、江戸時代に行われた道祖神幕絵祭の復活が中心街の活性化事業の一環として試行された。 転載以上

 感想
 多分この行事は、神も仏も関係の無かった、我が日本の最も古い民族的一大行事であったのかもしれない。この行事は物心つく頃から見ているが、なんともいえない穏やかで楽しく、すごせる時間でした。現在催される各種祭、行事はいかにもヤラセと商売気がみえて、心底楽しむことが出来ません。わが街角からこの行事が消えてから20年以上であろうか。さびしい。

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どんど焼き デジタル化 富士吉田市 重要無形民俗文化財 無形民俗文化財 山梨県立博物館 建御名方神 どんどん焼き アーカイブズ さいと焼き
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