先日、以前お魚調査をしていた関係で、近くの集落のお魚調査の依頼を受けました。
農村保全事業の一環で子どもを交えた環境調査が必要なので「難しい話じゃなくて捕まえた魚の名前が解ればいいから」との事だったのですが・・・
とりあえず、集落に流れる川を確認に行ったのですが、大きな愛知川が流れているだけで、子ども達に魚つかみが出来そうな川が全くありません
事前打ち合わせの日、案内されたのはなんと集落内を流れる30~60㎝のコンクリート3面張りの排水路
きれいな水ではあるけれど、工場内のポンプアップした水なので常時流れていないとの事。
しかも下流は川にはつながってはいるが、段差が大きく魚は上がってこれないだろうと
せめてダムの水なら少しは魚やエビが流れていることもあるんだけれどそれも無理
えらい仕事をしょい込んでしまった!と思っても後の祭り、役員さんと探し回ってようやくヨシノボリが二匹とムツらしき姿が数匹みつかりましたが、頼まれた時間は二時間
「見てもらったら解ると思うけど、魚がいるような場所と違うんやけどここしかないんです
」
「田んぼの生き物とか入れて何とかならんかな~
」
頭を抱えてしまいました。
水生昆虫は私の守備範囲外です。
観察予定の水路と言っても田んぼは3枚しかありません。
そして前日、台風の影響で観察会当日は雨の予報です、雨天時の確認を入れると
「子供会との行事も兼ねているので雨天でも開催しますが危ないので採集はしません」
「時間は短縮でもいいのでよろしくお願いします
」
えっ?えぇぇ~
開催当日、朝から雨の降る中を観察場所の下流にあたる川に「ガサガサ(さかなつかみ)」に出かけました
普段なら膝までもない川が、増水して胴長を履いて入ると腰近くまで水があり、魚が入りません
それでも何とか8種類ほど捕まえて会場へ飛び込みで間に合いました。
時間になると、予報に反して雨が止み無事に子どもたちと採集する時間がとれて
「助かったー
」
結果は魚2種類(ドンコ・ヨシノボリ)その他貝類やカニ・オタマジャクシなど10種類の観察会となり、何とか形になりました
(ガサガサの分は保険になりました)
12種類の中で秀逸はこれ
田んぼの1枚にカブトエビが沢山いるのが見つかりました。
やれやれ