紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本茜チップ考

2016-06-24 09:49:03 | 染料栽培

 茜チップ考

 染料としての茜チップを手作業で作成。
 乾燥した茜は、扱いが厄介である。
 鋏をあれこれと代えて、都合のいい鋏を決める。



 つまり、簡単には切れないのである。
 細根を別にすれば、茜の根も芯に木質部があり固いのだ。
 紫根チップを作った事が脳裏をよぎる。迂闊であった。
 乾燥前に、カットをすれば面倒な作業は不必要なのだ。




 掘り出して乾燥前の日本茜である。2年物である。
 これをカットするのはすこぶる容易である。
 重量は20g 乾燥後には10g を切る。



 茜の根を掘る際に気付いた事がある。
 深い所の根の表皮が剥がれて出てくるのである。
 芯が剥き出しになって白い根になってしまう。

 この写真の白く長い根は、茜の表皮が抜けた箇所である。
 こうした根の先端を集めてみた。






 茜も色素成分は、赤い表皮にある事に気付く。
 太くなっても芯の部分に色素成分は見い出せない。
 細い根はグラム数としてはカウント出来ないが
 染料としての成分は無視出来ない。

 紫根も細根は手許に残るが、この残り屑で以外と
 良く染色出来た事を記憶している。
 紫根と同様に色素成分は赤い表皮と考えられる。
 
 染料の専門店で、粉末にした茜の染料が頭をよぎる。
 根の芯の部分も粉末になっているのではと思われる。
 色素成分のみを分離すれば、10分の1にもなってしまうだろう。





 
 染色用には西洋茜やインド茜が販売されている。
 日本茜は根が細く、非効率として敬遠されている様だ。

 日本茜を収穫する際に、細根を捨ててしまう事は無いだろうか。
 つい太い根に目が行ってしまうが、細根は色素成分が多いので
 丁寧に収穫する必要がある。

 乾燥すれば綿毛の様な状態だが紫根の細根と同じで、
 かなりの染め液を作る事が出来る。

  「なぞときは がでんいんすい しろうとめ」

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