紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキは日本古来の染色、紫根染めの染料として永く珍重されてきました。野生種では絶滅危惧植物で目にする事が出来ません

紫草の種、2016採取中

2016-11-02 19:50:36 | 紫草の栽培

 「日本ムラサキの種の採取を開始」
 比較的気温の高い日が続いた所為か紫草の緑は濃い。
 中には分枝の先端に白い花が咲いている。
 黄変した枝から切って、種を採取していたが本格的に
 種の採取に踏み切った。

 間もなく、連日の霜の日々となる。
 寒さにも強い紫草であるが、種の蕚片が黄変する頃になると
 茎を切る作業中に種はポロポロと落ちこぼれてしまう。
 分枝先端の種、全てが熟れるのを待っていたのでは
 失う種が多い事を懸念したからである。


 切り取った分枝は大きなビニール袋に入れて収穫する。
 1〜2日間乾燥させて、種に手を当てるとポロポロと落ちる。
 大きな葉は殆ど落ちず、蕚片等の小さなゴミを選別し収集する。



 まだ紫草の緑が濃い時期に種の採取に踏み切ったのは、
 理由があった。
 8月末、まだ花が盛んに咲いている時期に「予期せぬ出来事」で
 分枝が3本程折れてしまった。
 
 その種を採取すると、まだ未熟な緑色の種を含めて200粒を越えた。
 浮種検査をすると水に沈下した種は29粒(内21粒が発芽)に過ぎなかった。

 浮種検査をして種を選別するが、浮種も全てを発根セット入れて様子を見る事にした。
 意外にも、その浮種の方から先に発根が始まり未だに発根、発芽が続いている。
 つまり、2ヶ月も前に種は熟れていたのである。




 これは、分枝の先端部分である。当然浮種となる可能性もある。
 しかし、種子の生育状況を見ると個々の種が反り返っていて、
 充分実っている可能性が高い。
 乾燥後種、先端部分が薄茶色に残る。



 黒熟種である。分枝の下部近辺にある。乾燥すると琺瑯質の灰白色の種なる。
 黒色は水分量と関係があるのではと推察。




 完熟種で灰白色の種子で分枝の中間部分にある。
 乾燥すると黒熟種と同様、琺瑯質の灰白色の種となる。
 長い分枝は60cmを越える。1株で分枝は10本もある。





 「紫草の花と種子数」で以前、投稿した記憶がある。この種の付き方を見ると
1花に4粒が基本的な仕組みである事が判る。
花弁の変形によって種子数が異なるのではなく、受粉過程で個数が確定すると思われる。
従って、蕚片のみで無果になる花もある。
 1花に5個の種子は確認出来ていない。



 選別作業は、この後浮種検査をして低温保存する事になる。
 しかし、この浮種検査方法は検討、再考の余地が多い。


  「たねとねと にとおいかける たくらみや」





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