紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)の新種の選別

2016-11-10 20:52:27 | ムラサキの栽培


 「急を要す新種の選別」
 寒気が雪を伴う季節になって来た。
 晩秋とばかり思っていたが、初冬となってしまった。
 紫草の種を待つ人には、露地の準備も済んでいることだろう。
 冬前に露地に種を播いておけば、春先の発芽が期待出来る。

 紫草の種を採取したが、分枝に付いた種を落として選り分けなければならない。
 数日、乾燥させると葉はパリパリに乾燥し、蕚片と共に落ちて種を隠してしまう。
 選別作業は手間と時間が掛かる。



 枝を揉む様にして種を落としたので、乾燥した葉が小さなゴミとなる。
 枝1本1本を手にして、種を落とすより早いが、その後が大変である。
 種は葉のゴミに覆われてしまい、ゴミを選り分けなくてはならない。




 室内での作業となると、吹き飛ばす訳にはいかない。
 バットに入れて、古筆を使って選り分ける。バットを傾けると種はコロコロと集まる。
 軽く息を吹くと、ゴミは飛んで種はコロコロと戻ってくる。




 収穫した種の全量を把握しなくてはならない。
 集めるだけでなく、目視で悪い種を除去する必要もある。
 更に、発芽に適した種の実入りの選別検査作業を経て、漸く全量が確認出来る。

  「しんたねを ころがしわけて めがてんに」




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