手市は市内全域で乗り合いタクシーを利用して実証実験を重ねてきたデマンド交通について、市中心部では循環バスに
乗り換えてもらう仕組みをつくり、10月から本格運用することにした。こうした仕組みは県内初で、国の補助金を活用して行う。毎年改良を重ね、将来にわ
たって持続可能なシステムを目指す。
市は昨年4月から実証実験を始めた。市はタクシー会社10社と協定を結び、時間やコースを設定せず、予約に応じて運行。「バスより高く、タクシーより安
い」料金を設定し、通常料金との差額は市が負担した。利用者からはおおむね好評だが、アンケート結果を踏まえ、利便性を高めるため病院やスーパーなどを結
ぶ循環バスを新たに走らせることにした。
“インスタントコーヒー”やめます ネスレ
「インスタントコーヒー」の呼称変更を発表するネスレ日本の高岡浩三社長=28日午前、東京都渋谷区
ネスレ日本(神戸市)の高岡浩三社長は28日、東京都内で開いた新製品発表会で9月から「インスタントコーヒー」という呼称をやめると発表した。
同社は9月1日に新商品「ネスカフェ ゴールドブレンド90グラム」を発売することにしているが、同商品から呼称は「レギュラーソリュブルコーヒー」に変えるという。
「ソリュブル」は英語で「溶ける」を意味する。新商品は、瓶に入った乾燥している粒状のコーヒーをお湯などで溶いて飲むもの。形態はこれまでの“インスタ
ント…”と同じだが、品質にこだわり、新しい呼称でイメージアップを図る。新商品の価格は現行の同等品と同じ998円だが、内容量は10グラム少なくな
る。
ネスレといえば、世界で初めてフリーズドライ製法によるインスタントコーヒーを開発した企業でもある。日本でも、コーヒーの普及に大きく貢献した、それこそインスタントコーヒーの“本家本元”だ。しかし、今回同社はここまで普及した呼称をあえて自らやめることにした。
高岡浩三社長は新製品発表会で「もはやインスタントコーヒーではない」と述べ、新呼称「レギュラーソリュブルコーヒー」 への“移行”に決意をにじませた。
鹿児島市の桜島・昭和火口(標高約800メートル)で18日午後4時31分に爆発的噴火があり、噴煙が高さ約5千メートルに達した。鹿児島地方気象 台によると、昭和火口としては2006年6月の観測開始以降で最高の高さ。噴火は今年500回目となった。桜島では00年10月、南岳山頂火口の噴火で観 測された高さ約5千メートルの噴煙が過去最高だったが、これに並んだ。
18日の噴火では、大きな噴石が約1800メートル離れた3合目に落下したほか、小規模の火砕流が火口から南東約1キロ地点まで流れた。鹿児島県警などによると、火口から約2・5キロ先に住宅があるが、被害は確認されていない。
噴煙は風で北西方向に流れ、鹿児島市などに大量の灰が降った。線路に積もった灰を取り除くためJR日豊線が一部区間で運転を一時見合わせ、約500人に影響した。.