Round Rock日記

テキサスの田舎でのんびり暮らし。
カロリー消費を目指して、オースティン近郊を今日も走る!

南部を巡る(使用人との心暖まるエピソード編)

2017-01-20 01:17:00 | 旅行
Beaumontに到着。
ルイジアナ州境に近いBeaumontは、オイルブームに沸いた町
この場所で、油田が発見されたのは1901年1月
その後の変化は劇的で、1901年1月に9,000人だった人口が、2ヶ月後の3月は激増して30,000人
オイルビジネスを求めて、短期間にドカンと人が流入したのだから、
小さな町の活気たるや、さぞかしスゴかったことでしょう

そんな華やかな時代に建てられたThe McFaddin-Ward House(1906年)
元々、様々なビジネスをしていた一家ですが、
彼らの土地から石油が出たこともあり、更に繁栄、地元の建築家によってこの邸宅が建設されました。
私たちはツアーに参加手荷物はロッカーに入れるという厳しさ(当然、写真撮不可)。
 

よって、内部はおろか外部の写真はありません
一家の住んでいたMcFaddin-Ward House、
使用人の住まい&馬小屋を兼ねたCarriage Houseを見学しました。
今まで、何らかのビジネスで財をなした人の豪邸を、何度も見たことがありますが、
このお家の重厚さには圧倒されました、成金って感じでもないし、とにかく素晴らしかったです←相変わらず、陳腐な表現でごめんなさい

そして、素晴らしいのは、この家族と使用人(南部という場所&時代から、そのほとんどが黒人)の関係です。
McFaddin家のために、それこそ朝から晩まで懸命に働いていた使用人に対して、
一家は、道路1本を隔てたCarriage House内に住まいを提供、
その住まいには、当時としてはさほど当たり前ではなかった電気、ガス、水道(温水含む)が完備されていました。
また、使用人の子供も学校に行かせたりとても良い関係を築いていたことが伺えます。
そのため、数十年と長きにわたって働く人、代々(親子)で働く人もいたようです。

当初のMcFaddin家は、両親&子供3人の5人暮らし、
3人の子供が大人になった後、1人娘Mamie&その夫が両親と同居していました。
両親が亡くなり、1人娘Mamieの夫が亡くなったのが1961年。
1人残されたMamieは、この大きな家に1人ぼっちで住むことになってしまいましたが
そんなとき、彼女は、長年この家で働いていた使用人Ceceliaを、Carriage Houseから自分の隣の部屋に住まわせました。
彼女たちは、年齢が5歳しか違わなかったので、小さな頃から仲良しだったのです。
とは言え、家主と使用人の間柄ですからね、このエピソードからも、彼らの関係が良好だったことが分かります
1982年、Mamieが亡くなり、Ceceliaも元の住まいであったCarriage Houseに戻りました。

1986年に開館したThe McFaddin-Ward Houseは、2016年で30周年
開館の際は、当時の様子を良く知るCeceliaの記憶や話が、大いに役立ったそうです
お家自体が素晴らしいのはもちろんのこと、展示物に関する説明も分かりやすく、
更に、心暖まるエピソードをいっぱい知ることができて、なかなか興味深いツアーでした、オススメです



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コメント
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