『シラホシ姫誘拐事件』は、サンゴが丘を騒然とさせた。
と同時に人魚姫降臨の事態は、サンジの命に関わる事態でもあった。
「人魚姫・・・かの世界一の美女海賊女帝もたじろぐという人魚達の頂点に立つ存在・・・。手の届く夢に手を伸ばしもせずに生き長らえるより、おれは夢を叶えて死を選ぶ!!!」
夢に命を懸ける決意をしたサンジは、チョッパーの制止もきかずに振り返った!!!
(シャボンディ諸島でハンコックを見た時に一度、勝手に石化していました)
その騒ぎにのって、サンゴが丘の人々はなんとか”麦わらの一味”の捕獲に成功したが、タイミング悪くそこにバンダー・デッケンを乗せた巨大サンゴがシラホシ目掛けて飛来してきた。
物凄い勢いで接近するバンダー・デッケンは、シラホシに選択を迫った。
「答えろ!シラホシ!!このおれと結婚するか、断って死を選ぶか!!!!」
シラホシは、目に涙をいっぱいに溜めて答えた。 「・・・・タイプじゃないんですっ!!」
この答えに激しい殺意を抱いたバンダー・デッケンに対し、人々はシラホシ姫を逃がして守ろうとしたが、ルフィが叫んだ。
「逃げるな、そこにいろ弱虫ィ!!!遠くへ行かれたら守れなくなる!!」
シラホシは10年間恐怖を感じ続けていたバンダー・デッケンを前にして「はいっ!いますっ!!」とルフィを信じて逃げる事をやめた。
ルフィは縛られたまま飛び上がると、【ゴムゴムのJETハンマー】でバンダー・デッケンを地面に叩きつけた。
ルフィはここに居てはマズイと、シラホシ、チョッパー、サンジとハチをメガロに乗せると急いでサンゴが丘を離れた。
港の海からは、バンダー・デッケンの手先の「ワダツミ」が立ち塞がったが、ルフィの一撃で前歯を折られて難なく倒された。
目指すは「海の森」!!!
海中からは、いち早く竜宮城を抜け出したナミとケイミーが「海の森」へと向かっていた。
ナミはフカボシ王子からの伝言「ホーディと戦うな、海の森で待つ」が鍵を握っている気がしてならなかった。