ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

45巻-438話 プライド (7人目の仲間-4)

2016年09月18日 | エニエス・ロビー編




ルフィのじいちゃん、ガープ中将は一旦は孫とにこやかに別れたが、海軍総帥センゴクに叱られて戻ってきていた。
「文句ならセンゴクに言え!!偉そうに!!」とぷんぷん怒るガープをたしなめたのは、横でダラダラしていた”大将青キジ”だった。
「アンタが『孫だから』って言うからでしょうが。」




海軍艦隊が来る前にと、新しい海賊船は急遽出航することとなった。
ナミとチョッパー、そしてフランキーは”もう一人”を待たなくていいのかと焦ってルフィに聞いた。

「待ってたさ、ガレーラの部屋でずっと待っていたけど来なかった。それが答えだ。海賊はやめねぇだろうから、そのうち海で会えるといいなー!!」
ルフィは汗をダラダラ流しながら平気を装っているが、誰の目にも動揺している事がわかった。

来ないで、と何度言ってもガンとして迎えに来て手を差し伸べた麦わら達が、ウソップに対して手を差し伸べない事に、ロビンは言葉をつぐんだ。それが海賊のしてのプライドだから。


ルフィは迎えに行こうとしていた。
海岸でウソップが、麦わらの一味に戻る時の予行練習を一人でしているとサンジから聞いた時、ルフィとナミとチョッパーは喜んで迎えに行こうとした。
だが、それをゾロが止めた。
「誰一人、こっちから迎えに行く事は、おれが許さん。間違ってもお前が下に出るんじゃねぇ、ルフィ。おれァあいつが頭下げて来るまで認めねェぞ!!
男が”決闘”を決意した以上、その勝敗は戦いに委ねられた。そしてあいつは敗けて!!勝手に出て行ったんだ。
いいかお前ら、こんなバカでも肩書きは”船長”だ。
いざって時にコイツを立てられねェ奴は一味にいねェ方がいい!!船長が威厳を失った一味は、必ず崩壊する!!!」
と言ったゾロはルフィの頭がガンガンたたき、その顔をひねり上げていたが、ゾロはルフィを船長だと認めている。




ゾロは本気だった。
「普段おちゃらけてんのは勝手だが、仮にもこのおれの上に立つ男が、ダラしねぇマネしやがったら、今度はおれがこの一味を抜けてやるぞ!!!今回の一件に何のケジメもつけず、うやむやにしようってんなら、おれが絶対に許さん!!!」



反論しようとするナミに、ゾロは刀を抜いてドアの前に勢いよく突っ立てた。
「一味を抜けるってのは、そんなに簡単なことなのか!!!
こんな事を気まぐれでやるような男を、おれ達がこれから信頼できるハズもねぇ!!簡単な話だ。ウソップの第一声が深い謝罪であればよし・・・、それ以外なら奴に帰る場所はない。おれ達がやってんのは、ガキの海賊ごっこじゃねェんだよ!!!」


サンジも今回はゾロの肩をもった。
「今回ばかりは、こいつが正しい。」

ルフィもゾロの言う事には納得だ。
自分があの時、あの決闘でもう二度と仲間には戻れない引導を引き渡した張本人である。
「そうだな!一度は完全に別れたんだ。黙ってあいつを待とう!!」
そう言ってからルフィは、ガレーラの部屋を一歩も出ることなく、いつウソップが来ても会えるよう、何日も待ち続けていたのだ。

そのウソップは、今日やっと動き出していた。何度も一人で練習はした。
「いいぜ、そんなに頼むなら一味に戻ってやってもいいぜ」と言う練習。
麦わらの一味に戻ろうと廃船島に向かったが時すでに遅く、新しい海賊船は岸を離れていた。



ルフィを見つけたガープじいちゃんは「こちらじいちゃん。すまんがやっぱり海の藻屑もなれ!お詫びと言っちゃあなんだが、わし一人でお前らの相手をしよう!!」と言って、砲弾を素手で投げつけてきた。
ガープの【拳骨隕石(ゲンコツメテオ)】の威力は、並の大砲より速く、威力が大きい。
さすがゴールドロジャーを追いつめた海軍の英雄、そしてルフィのじいちゃんである。

ガープは砲弾100発連続で投げる【拳骨流星群】を、ルフィの新しい船に向かって投げ続けた。
男達は、荒れ狂う砲弾の嵐から必死に船を守りに守った。




ウソップが「オーーイ!おれだぞー!!」と駆けつけてきたことも、気づかないし、聞こえない。
ウソップが「副船長になってやってもいいぞーー!!!」と叫んでいる声も聞こえない。
だけど、ウソップが「ごめ゛ーーーーーン!!!!意地はってごべーーーーん!!!おれが悪かったァァーー!!!!今更みっともねぇんだけど、おれ゛、一味を辞めるって言ったけど、アレ!!!取り消すわけにはいかねェかなぁーーー!!!頼むからよ、お前らと一緒にいさせてくれェ!!!もう一度おれを仲間に入れてくれ゛ェーーーーーー!!!!」と叫んだ声は届いた。








泣きじゃくるウソップの元に、物凄い勢いでルフィの”手”が伸びてきた。
「パガ野郎ーーーーーー早く掴ばれーーーーーーーっ!!!!!」




そこにゾロの言う”威厳”があったのかはわからない。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの情けない事この上ない顔の船長に、ゾロは「バカはおめぇだ!!」と笑った。

「やっと全員揃った!!さっさとこんな砲弾抜けて!!冒険に行くぞ!野郎共ーーーーーーーー!!」




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