まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【進撃の巨人】【カラダ探し】など

カラダ探し 最終章 22話「四日目⑥・遥の過去」

2017年07月14日 | カラダ探し 最終章
皆は八代先生の車に乗り、その重い空気を破るように話しだしたのは、遥だった。




私と香山君は同級生でね、1年ほど前に「カラダ探し」をさせられたメンバーだった。
始まって2~3日は皆必死にカラダを探していたけど、次第に皆気づき始めるのよ。
金を盗もうと、人を殺そうと、「カラダ探し」をしているうちは何をしても大丈夫だってね。



八代先生が「わかるよ・・・僕もそれで同じ日を5年も繰り返したんだ」と付け足した。
明日香は口にこそださなかったが、自分達の時も、翔太が理恵達を殺し、武司も翔太を殺したことがあったことを思いだしていた。


そしてある日なら、香山君を含めた男子達は、女性を襲い始めた。
昼は家で寝て、放課後は気が済むまで女性を襲う。
そして夜になれば、私達がその餌食になった・・・!!!
だから殺したのよ、香山さん。同じように動けなくして苦しむように殺したの。





日菜子は目に涙をいっぱいに溜めて「ウソ!!!信じられない!!!お兄ちゃんが・・・そんな事っ!!!!」と反論したが、遥は動じることなく、「何ならあなたのお兄さんやその仲間達が武勇伝のように言っていた事を教えましょうか?」と挑発する。

「何よ!!言ってみてよ!!!」と怒れる日菜子に遥は「妹はどうだった?」という言葉をなげかけた。
それは日菜子を黙らせて余りある言葉だった。


話しの続きをしようとする遥に対して明日香は「やめて!遥ぁ!!!」と叫んだが、遥の言葉は止まらなかった。
「お兄さんが言ったこの意味がわかるわよね?
明日香、あんたにも無関係な話しじゃないかもしれないわよ。あいつらは当時の1年生も襲っていたから。」



これには、明日香も高広も血の気がひいた。


皆が黙ったところで遥の言葉は続く。
「『カラダ探し』は一年以上かかったから、私が棺桶から目覚めた時には皆卒業してたわ。もちろん香山君も。
死んで終えたから、自分達の行った悪行、犯罪の記憶を全て忘れて。
・・・・それが許せない・・・。私は忘れていないんだから・・・
覚えてなくても・・・私がその罰を苦しみを与えてやるわよ、何度だって!!
香山さん。それがあなたのお兄さんを殺した理由よ。何か他に聞きたいことはある?
私゛か憎ければ殺しても構わないわよ、香山さん。
私も昨日、あなたを殺したし、抵抗はしないから。






だが、遥の想像を絶した過去の告白に、誰一人として言葉を発する者はおらず、皆黙り込んだままだった。


昨日、日菜子を殺したのは遥だけど、それは日菜子に恨みがあったわけではなく、日菜子に殺害を見せないようにする為。
そこまでして日菜子のお兄さんを殺す気持ち・・・・明日香はそれをどこまで理解できるか自信はなかった。

「こんな世界壊れてしまえばいいのよ」と言った遥のあの言葉の意味は、こういう事だったなんて・・・。





車内は黙ったまま、深夜12時、その時を迎えた。



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