まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

カラダ探し 最終章 38話「六日目⑥・村田幸恵の真意」

2017年08月10日 | カラダ探し 最終章

明日香が周りの状況を見渡すと、日菜子の足元に血のついた包丁が落ちていて、遥の手が血に染まっている。
「遥が殺したの・・?どうして・・・?」と質問したところで、遥の答えを待たずにホールに武司が入ってきた。

武司は、小川君を連れていた。小川君は死んでいなかったのだ。
『赤い人』に小川君が捕らわれている最中に武司に出くわしてしまった為、『赤い人』は小川君を放棄して武司に飛びかかり、武司と『赤い人』が闘っている最中に「カラダ探し」が終わった為にそこで『赤い人』が消えたのだと言う。

闘った時間が短かったのか武司は無傷だったが、小川君は片腕を引きちぎられて痛々しかったが、「カラダ探し」が終わった今は、痛みを感じないのだそうだ。
仲良さそうな男子二人の会話に、遥が口を挟んだ。




「私だって・・・日菜子を殺したくなかった・・。けどそれが約束だったから。」

二人は約束をしていた。というより、日菜子の願いだった。
日菜子から遥かに「『カラダ探し』が終わったら、私を殺して」と頼んでいたのだ。
「私はやっぱり三神さんを憎めない。仲よくされた時、嬉しかったし、その気持ちは今も一緒。
だけど多分、この先ずっと忘れられない。お兄ちゃんと三神さんの事・・・どんなに仲良くなってもずっと。
私弱いから、忘れられるなら忘れたい・・。普通の友達になりたい・・・。
だからお願い。私を殺して、それで明日が来たら全部忘れてる私に…声をかけてほしいの。
凄いワガママだって分かってるけど・・・・・。」





てっきり、日菜子を殺した自分を許せないのかと思っていた遥は、普通の友達になりたいとの日菜子の言葉にハッとした。「分かったわ、わがままなんかじゃない。だって香山さんは何も悪くないんだから。」

その言葉に日菜子は「ありがと遥。私の事も日菜子って呼んでよ、だって今の私達は今しかないでしょ、だから目いっぱい仲良くしよ!!」と言った。
それが、ある日二人の呼び方変わった時の、二人だけの約束だった。

遥は涙を抑えきれずに、自分が殺した日菜子の遺体にすがって泣いた。
友達だから、相手を思うから約束を果たして友達を殺す・・・。
辛い事の多かった遥にとって、これも辛い事だったのだと思う。




遥を慰めようと言葉を探す明日香に武司が「放っておけ、あいつらの問題だろうが、テメーが口出すもんじゃねーだろが」と止められた。


ふと気づくと、ホールに美紀と、動きを止めた美子が来ていた。
美紀は結局放送室には入れず、校舎内で隠れていたまま、終わりを知ってここに来たのだと言う。
明日香は、どうして幸恵が美紀よりも強い力を持っているのかがわからないでいた。




それは村田幸恵本人に聞くしかない。
放送室の村田幸恵がホールに入ってくると同時に、棺桶の中の村田幸恵と重なって、2つの体は1つとなる。
自身もその立場になった事のある明日香が、幸恵の表情に違和感を覚えてならなかった。




幸恵はツカツカと武司の前まで行くと、武司の話を無視して一方的に喋り出した。
「袴田武司、乱暴者で自分勝手で何でも思い通りになると思っているバカ。嫌い。
小川卓也、デブでキモくて誰からも好かれていない、いじめられっ子。私も嫌い、近寄んないで。
中島悠斗、頭が良くて運動も出来る、ムカつく奴、強い奴にへこへこ、弱い奴に強く当たる社会のゴミ、嫌い。
香山日菜子、好き嫌いがハッキリして、嫌いな相手とは話もしない。私も話された事がない、嫌い。」


その後の二人に対しては、明らかに感情が違っていた。
「三神遥ぁーーーーっ!!!私の伊勢君にベッタリつきまとって、まっーたく相手にされてないバカな女!!大ーーーーっ嫌い!!」




そして明日香の前にずかずかと近寄ると、顔を突き出して悪態をついた。
「森崎明日香ぁ!!本当可哀想ねぇ!!伊勢君に身体目的で遊ばれてるとも知らず、恋人気取り!!伊勢君が愛してるのは私なのぉ!!それに気づかないアンタは世界で一番嫌い!!!!」




言葉が出なかった。
そんな妄想でここまで悪意を膨らませ、私達に理不尽に『カラダ探し』を仕向けてきた・・・。
こんな事で・・・・!!

幸恵の暴挙は留まらなかった。
「まだまだ足りないわぁ!!あんた達が殺されるのをもっと見たい!!もう一度味わうがいいわ!!何度も死ぬ苦しみをねぇ!!!また頼んであげるーーーっ!!ヒヒャハハハハハ!!」
人を馬鹿にしたように笑いしながら、自ら進んで棺桶に入ろうとするのだ。

棺桶は誰が入ってもいいルール。
まさかそれを、美紀と美子の呪いを、憎しみを晴らす為に「カラダ探し」の首謀者になりたいが為に使うだなんて・・・!!!


咄嗟に行動できなかった明日香達に対して、行動を起こしたのは遥だった。
遥は日菜子を殺した包丁を手に幸恵に体当たりすると、「入らせない!あんたは私がここで殺す!!アンタが頼まなければ、日菜子はっ・・!!」
遥は、哀しみの反動で怒りが止まらなかった。

武司はそんな遥に「まて三神!オレが殺す!!」と声をかけていた。
『カラダ探し』が終わっても、止まらない憎しみと悪意と殺意。




その時、明日香はゾクッとする悪寒を覚えて振り向くと、美紀に異変が起こっていた。


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