まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【カラダ探し】など

カラダ探し 最終章 5話「二日目②・足りなかったのは知識」

2017年07月08日 | カラダ探し 最終章(完)
中島君と小川君を屋上に呼び出した遥は、二人に向かって質問・・・いや命令した。
「どうして袴田君が死んだのか知ってるわよね?言いなさい。」

中島君が「しらないよ。ある赤い子供から逃げるために袴田君から離れたんだよ、その後はわからないなぁ、なぁ小川?」と言うと、小川君も「えぁっ!?あ・・・うん」と同調した。




明日香はこのまの二人が殺したわけでなく、倒れて頭でも打ったのかとホッとしていると、今度は中島君の方から喋りだした。
「僕の方は何が起きているか理解した。『赤い人』に見つからなければいい、簡単じゃないか」と。

そのタカをくくったような言い方に、遥がムッとして「簡単?経験のある私と明日香でさえ、昨夜1つも見つけられずに殺されたんだからね」と言い返すと、中島君はフッと鼻で笑った。
「なんだよ、昨夜1つも見つけられなかったのか!いいさ、僕が今夜全てのカラダを揃えてみせるよ」

その大口の挑発に、遥がのる。
「どの口がほざくのかしら?校舎に入る前に殺されたくせに」

中島君はそれでも勝ち誇ったかのように「僕に足りなかったのは知識だ。もう君達は何もしなくて大丈夫だよ、あとは僕に任せてくれ」と言うと教室へ戻って行くのを、明日香はポカーンと黙って眺めていた。




『赤い人』に殺されて、ここまで自信を持ってる事に驚きと頼もしさを明日香は感じていたが、遥は違っていたようだった。
明日香と日菜子は、考え事があると云う遥を一人屋上に残して教室に戻った。




教室に戻ると高広が待ち構えていて、武司の様子を聞くので、今は生気なく微動だにしない事を告げると、高広は勢いで学校を飛び出して武司の家へと向かったので、明日香もあわてて後をついて行った。一人で行かせると、何をしでかすかわからない。

武司の自宅の呼び鈴を鳴らしても反応がないので、高広はズカズカと断りもなく2階へ上がって武司の部屋へと入っていった。
そこは廃人となった武司がいて、部屋は荒れ放題に荒れていた。




きっとあゆみちゃんのいない現実に暴れるだけ暴れて、それでも解せず、心を閉ざしてしまったのだろう・・・。
心を痛める明日香とは逆に、高広は無気力な武司の胸ぐらを掴むと、殴りながら怒鳴った。
「テメェ一体何してやがる!!!そうやって腐っててあゆみが帰ってくんのか!!?ああ!!?何か言えやぁぁぁ!!!
美雪が示した可能性も待たずに、悲しみに負けたクソヤローの気持ちなんてわからねぇな!!
世界中で一番かわいそうんな奴とでも思われてぇのか!!?ああ!?」





だが、どう侮辱しても、どう殴りつけても、武司の目は宙を泳ぎ、高広などいないかのように自分で動くことはなかった。
心ここにあらず、武司の魂が戻ってくることはなかった。




高広は「クソ・・・テメェがこんな腑抜けたヤローだったとはな・・・・」と吐き捨てて武司の部屋を後にした。
明日香は聞いてないであろう武司に小さく「ごめんね武司・・・」と謝って部屋をでた。
武司がこうなったのも、あゆみちゃんが死んだのも、自分が「カラダ探し」を頼んだから・・・。


外にでた高広も、気が抜けたようにどこか寂しそうだった。
明日香に「あのバカもうダメかもしんねぇな。「カラダ探し」じゃ囮に使うしかねぇぞ」と言うと、そのまま学校には戻らずに一人で帰ってしまった。
高広は歩きながら「なぐり返してこいっつーんだよ・・・。お前以外に明日香守れる奴がいるかよ・・・・」とボソリとつぶやいた。




そのつぶやきを聞いた明日香は、高広が自分を守ろうとしてくれている事を感じたが、明日香自身もどうする事もできない。



明日香は、遥との作戦会議の為に学校に戻りながら考えていた。
(今回の「カラダ探し」も終わらせなきゃいけないけど・・・やっばり”呪い”を解く為に出来ることをしたい。
その為には、やっばりみなの力を借りないと・・)
と考えて、明日香は翔太に声をかけた。
翔太もせ生気なく沈んでいるが、翔太の場合は「美雪の為」と言うと俄然やる気が沸くようだった。

明日香は、遥に「カラダ探し」を早く終わらせるだけでなく、”呪い”そのものを解く必要があることを説明したが、遥は怪訝そうに「呪いを解くなんて本当に出来ると思ってるの!?」とのり気にはならないようだった。




だけど、美雪の意志を信じる翔太が「おれは出来ると信じている!!根拠は美雪が言ったから。『赤い人』から直接聞いたやり方」と言い張った。


遥は少し混乱したのか、いつもに増して勢いよく反論した。
「何それ?どうやって??仮に本当だとして・・怪しいと思わないの!?
『カラダ探し』は美紀の”呪い”で、『赤い人』もそこに縛られているのよ?
だとしたら、アンタ達を使って、自分を縛っている美紀の呪いを消滅させて、自由になろうとしているだけかもしれないでしょ!!」





遥の言い分も、もっともで、その可能性も充分にある。

だけど翔太は動じず、冷静でそして熱く遥を説得した。
「袴田の妹も、美雪の妹も「カラダ探し」のせいで”死”の運命に変わってしまったんだ。
遥の言うとおりの可能性はあるが、オレは、元の世界に戻る可能性に賭ける!何もせずに逃げるよりマシだ!!」
と。




明日香はここで美雪の不安を口にした。
「美雪は気づいていたよ。棺桶に入る前に私に言った。
『カラダ探し』は美紀の呪い、『赤い人』の呪いは別にあるって。
美雪は考える時間がなかったんだと思う。だから、可能性を伝えた。もし遥の言うとおり、『赤い人』が解放されてしまったときのことを」






遥は、”美紀の呪いから解放された美子の呪いを解く”という挑戦に呆れと怒りを持ったようだった。
無理も無い。手がかりがあるわけでなく、保証も可能性も低く、困難であることだけは明白である。


翔太は疑心暗鬼の遥に「美雪一人に全てを背負わすなんてイヤだ。オレも出来る事はやるぞ」と翔太の知る知識を全部、話して聞かせてくれた。




「カラダ探し」の始まり、美紀と美子の正体、二人の幼い姉妹にふりかかった事件、美雪がいかにして「赤い人」から聞きだしたか・・・
そして、”呪い”を解く事で、もしかしたらこの世界が壊れてしまうかもしれない事・・・・。


全てを聞いた遥は「それで?『カラダ探し』を消して尚且つ起きた不幸も全部帳消しになる可能性に賭けたってわけ?
そんなメデタイ話、あなた達だけでやればいいわ。
・・・世界が壊れる?だったらさっさと壊れればいいわ。こんな世界、私はいらない・・・!!」
と遥は屋上から降りて行ってしまった。


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