まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【進撃の巨人】【カラダ探し】など

進撃の巨人 19巻 78話 「光臨」

2016年10月31日 | 進撃の巨人
『鎧の巨人』の叫び声に反応して、『獣の巨人』が投げた1つの樽が宙を待った。
リヴァイ、エルヴィンは「クッ・・・やられた」と臍を噛んだが、シガンシナ区を助けに行くことは出来ない。

樽の存在にいち早く気付いたアルミンが、『鎧の巨人』にトドメを打とうとする兵達に指示した。
「ダメです!!!ライナーから離れてください!!上から超大型巨人が降ってきます!!!ここは丸ごと吹き飛びます!!!」
ライナーから逃げながら、アルミンはこの距離では爆発から逃げ切ることが出来ない事を悟って覚悟した。





樽の中では、ベルトルトが必死で『鎧の巨人』化しているはずのライナーを探しながら、爆発に適した位置を探っていた。
今だ、ここから地面を吹き飛ばし・・・と思った時だった。
ベルトルトの目に、うなじをこじ開けられ、ライナー本体が引きずり出されていのが見えた。
ベルトルトは樽から出ると、「ライナアアアアア!!!!」と叫んで、ライナーの元へとその姿のまま駆けつけた。






ライナーに気付かず巨人化していたなら、ライナー本体がその爆風で吹き飛んでしまうところだった。


ベルトルトは、目を見開いたままライナーに近づくと、そっと心臓の音を確認した。
その手に、ライナーのドクンドクンという鼓動が伝わってきて、彼がまだ生きていることがわかって、少しほっとした。

これは、自身の脳の神経を、全身の神経網に移し、さらに神経網を通じて巨人の脳を利用することで、記憶などの脳内情報を失わずに済む方法だが、これは"最後の手段"。
「まさか本当にやるなんて・・・、君がここまで追いつめらるなんてな・・・ライナー。
一つ頼みがある。デキルなら少しだけ体を動かしてくれ。出来なかったら・・・すまない、覚悟を決めてくれ。
終わらせてくる」
と言って、ベルトルトは立ち上がった。







以前なら、何があっても、ライナーの命を最優先していたベルトルトが、親友の命を犠牲にしてでも、それを失ってでもこの戦いに終止符を打つ覚悟を決めた。もう、ベルトルトに守るものも、捨てるものもない。ただこの戦いに勝つだけ。


ベルトルトの作戦中断で、ひとまずは命拾いをしたハンジ・リヴァイ104期班は、今から来るであろう超大型巨人に備えた。
「何にせよ、我々の目標が目の前に飛び込んで来たんだ。好都合だと言っていいだろう」とハンジはこの状況を"好都合"だと言ってみせた。



だが、ベルトルトのこの覚悟を調査兵団は知らない。


ベルトルトは、まっすぐにエレンの巨人と、調査兵団達がいる方に近づいてきた。
ハンジが全員に指示を出して、迎え撃とうとしたその直前、アルミンが飛び出した。
ライナーの時には出来なかった"交渉"をする気だった。



「ベルトルト、話をしよう!!」と呼びかけるアルミンに、ベルトルトは「話をしたら、全員死んでくれるか!?僕達の要求はわずか二つ!!エレンの引渡しと!!壁中人類の死滅!!これが嘘偽りのない現実だ!アルミン!!
もうすべては決まったことだ!!!」




「誰がそんな事を決めたの!?」というアルミンの問いに、ベルトルトは小さく「・・・僕だ」とつぶやいてから叫んだ。
「僕が決めた!!君たちの人生はここで終わりだ!!」

アルミンは、アニの話を持ち出したが、覚悟を決めたベルトルトにそんな話は通用せず、ベルトルトはアルミンへと近付いて行った。
「アニの話をすれば、大人しくて気の弱いベルトルトなら取り乱して、言いくるめて隙をつけると思ったのか?
だが本命はどちらでもなく、ただの時間稼ぎだ。僕の周りを兵士で囲い、ライナーを殺しに行かせるための無駄話。
僕にはわかる。そうやって震えているうちは、何も出来やしない」
ときっぱりと言った。


交渉にでたはずのアルミンが押されている。
「そこまでわかっていて、何で話に乗ったの?」と聞くアルミンに「確認したかった。君達を前にした途端、また泣き言を言い出すんじゃないかってね・・・でも、もう大丈夫みたいだ。
うん。君たちは大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思ってる」
とまっすぐにアルミンを見て答えた。
その言葉に、ぶれがない事は、アルミンにも見てとれた。



交渉でベルトルトの心境はくつ返せない。なら、せめて・・・。
アルミンは「それは僕達が"悪魔の末裔"だから?」と質問すると「いや、君達は誰も悪くないし、悪魔なんかじゃないよ。でも全員死ななきゃいけない。もうダメなんだ」



その時、背後からミカサがベルトルトの首を狙ったが、ベルトルトはミカサのスピードに反応し、互角に戦った。
耳を斬られても一瞬もひるまず、ミカサを蹴り飛ばすと同時にアルミンを殺しにかかる。
その反応や判断は、今までのベルトルトからは想像もできない行動だった。













だがミカサもアルミンを守る為に必死だ。
ベルトルトは、ミカサとの一対一での戦いを辞めて、ライナーの方へと飛んだ。
それを追おうとするアルミンをミカサは止めた。
「彼がいつ巨人になるかわからない」

アルミンは、ベルトルトはライナーが剥き出しの今は、ライナーの命を護る為に巨人化しないと考えたが、ミカサは否定的だった。「・・・彼には何か考えがあるように見えた・・・というか、あれが本当のベルトルトなの?まるで別人に見えた」


ライナーのトドメに打ちに出たハンジ班は、『鎧の巨人』を見て愕然とする。
『鎧の巨人』が仰向けになっているのだ。これではうなじも、その中の本体にも手を出すことが出来ない・・・。
ベルトルトがこの状態を知れば、巨人化する・・・。



ベルトルト自身も、今の自分が別人のような心境である事を自覚た。
一旦はライナーを助けに行ったのだが、飛びながらその考えを改めた。



(すごく変な気分だ、恐怖もあまり感じていないし、周りがよく見える。きっとどんな結果になっても受け入れられる気がする。
そうだ・・・誰もわるくない・・・。全部仕方なかったんだ。
だって、世界はこんなにも残酷じゃないか。)





ベルトルトは、ライナーの状態を確認することなく、ライナーの近くで超大型巨人と化した。
自分の爆風でライナーが死ぬことがあっても、それは残酷な現実の一部なのだ。
ライナーだって覚悟はついているはず。







爆風は、ライナーの近くにいたハンジ班を燃やしながら吹き上げた。
エレンの巨人の近くにいた104期は、かろうじて生き残ったようだが、ハンジさん達の消息は絶望的だった。

その爆弾を落としたかのような爆風は、壁の向こうのリヴァイ達からもはっきりと見えた。



覚悟を決めたベルトルト、再生を続けるライナー。
それに対抗できるのは、エレンの巨人と104期の5人だけとなっていた。









『マンガ』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 進撃の巨人 19巻 77話-2 ... | トップ | セトウトミ  (漫画紹介) »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

進撃の巨人」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL