まんがパウチ (レビュー・ネタバレ)

漫画の絵とストーリーを、真空パウチするように書きとめました。
【ファイアパンチ】【進撃の巨人】【カラダ探し】など

カラダ探し 第弐章 34話 「八日目-2」

2016年06月08日 | カラダ探し第二章(完)
美雪は、留美子と翔太に付き添ってもらって、袴田君の妹の病院へと来たが、3人の姿を見つけた袴田は今にも殴りかからんばかりに怒り狂い、泣いていた。
怒りで言葉がでない袴田の変わりに説明したのは、袴田についていて結子だった。
「あゆみちゃん、ついさっき死んだよ、カラダを見つけて、また今日が変わって、何もかもが悪くなってる・・!!」




本当はわかっていた。カラダを見つけたことによる変化で、状況が好転する事があるなんて、"呪い"がそんな甘い期待に応えることがないことは、わかっていたんだと思った。"呪い"は人を不幸にするものだから。


袴田君は人目も憚らずに泣きながら怒った。
「高広は喜んでいるんだろうなぁ!?大切なオトモダチを生き返らせて、元の生活に戻れるってよ・・・。させねぇ、もしそうなっても生き返れなくなったテメェらを、オレが全員ブッ殺してやる!!!」




黙っていた結子が、袴田の言葉を遮り、美雪の話を邪魔しないように諭しながら、美雪に聞いた。
「美雪、"呪い"を解く話はどうなったの?」

「呪いの解き方はわかったよ、赤い人が教えてくれた。「赤い人(美子)」も美紀の呪いから解放されたがっているから。
でも、呪いを解いたら後がどうなるのかは、わからない。
私だってどうなるかわからなくて恐い。全て元に戻る可能性はあると思う、けど八代先生が言ってたように「カラダ探し」は皆に平等に流れる時間とは別に、何十年も関わった人だけに繰り返される"昨日"という時間を作り続けてきた。

「カラダ探し」という呪いが消滅した時に、その全ての時間が何らかの形で清算されるかもしれない。
「カラダ探し」は50年以上続いている。この世界の時間と歴史の辻褄が合わなくなって、全てがバラバラに壊れるかもしれない」



このつかみ所のない話に、袴田は理解が出来ずに戸惑った。
でも、誰にも先の事はわからない。


美雪は、かみ締めるように言った。
「だから二人も考えて。正直に言う、私達は2人が最後のカラダを保健室に隠していることを知っている。高広は今夜間違いなく『カラダ探し』を終わらせるよ。呪いを解けるのはその後で、その方法は私しか知らない。
ただ、成功させるには2人にも協力してもらいたい・・・けどその前に今夜までに決めてほしい。
"呪い"を解くべきかどうかを、二人にも・・・・、留美子と翔太にも」




袴田は結子と顔を見合わせて頷き、翔太も留美子も頷いた。




病院から出て、翔太と別れた美雪は、こうしている間に自分の妹が死んでいないかと、自分の不安に目を向けた。
自分の抱える問題を思うと、先程までの気丈な美雪と違って、留美子の優しさにかろうじて立っていられる程に臆病だった。
たが願いも虚しく、美雪の妹は"今日"も死んだ。


妹の死に泣き崩れる美雪に、最悪のタイミングで明日香が声をかける。 「ごめんね・・・私のカラダ探して・・・」
明日香だって辛いのは、よくわかっていた。

美雪は明日香と留美子に伝えた。 「私は「カラダ探し」の呪いを解きたい・・・!」




明日香は涙を溜めたまま、無言で消えた。











それぞれの思いを胸に、最後の夜を迎える。










『マンガ』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« カラダ探し 第弐章 33話 ... | トップ | カラダ探し 第弐章 35話 ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

カラダ探し第二章(完)」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL