無門塾

旅や山、人生を語り合いましょう。

初 体験?

2012年02月08日 | Weblog
 この年で、人生初めての体験? もあるまいが、正真正銘の初体験であった。 些か表現が大げさ過ぎたものの、何のことはない当節流行最盛期にある 「インフルエンザA香港型」 に感染したのである。

 先月末の昼過ぎから、扁桃腺に異常を感じ始めた。 扁桃炎は小生の持病とも言えるもので、また始まった位に思っていた。 と言うのも、扁桃炎は高熱を伴い苦しむ。昔話しになるが、一人身であった青年期には洗面器に水をくみ、タオルを冷やして額に当てる、何もかも自分でしなければならない…。 そこで、青年期の当節に手術をしている。 この手術の折に、死をも覚悟した余話がある。 この当時、県南の小京都とも称される街に住していた頃で、勤務地の目の前にあって当地域では最も充実していた総合病院にて執刀した。 メスも入れられ順調な経過後に止血術の最中であったろう。 この時、病院全館が突然停電になり、先生方の言動が激しくなった。 そのはずで、折悪く止血中ではないか?  果して血の流れは如何なるのか? 若しかしたら出血多量で再びこの世を眺めることも無くなるのか? など等と我が脳も諸々の思いが駆け巡り始め、ふと外を眺めたら、何故か窓の 「枠組」 のみが大きく目に飛び込み強く印象付けた。 もっと別の物で、綺麗な光景など浮かんでもよさそうなものに…。
 
 結果は? さすがは大病院のことで、自家発電装置があり 「直ちに切り替えろ」 等の声が飛びかい、事なきを得た。 が、その間の処置が遅れたのだろうか、何かガサガサした感が残り違和感を感じた。

 昔話が長くなったが、夕食も終えた頃から徐々に扁桃炎も強くなり、体の節々も痛み始めた。 一晩寝て、増々その現象が強くなってきた。 何となく何時もと違う? 熱など一切ないが動くのが何故か億劫である。 この後も任務は立て込んでいて、寝てはおれない。 そこで、ホームドクターに相談に出かけたが、諸検査の結果 「インフルエンザA香港型」 ですよの宣告。 

 仕方がないャ。 それでは最善の治療を行って下さいとお願いをし 点滴なども行った。 先生曰く、兎に角 「我が家にて、5日間位じっと寝ていなさい」 と、投薬も5日分頂いた。
 少し上昇していた熱も、直ちに平熱に戻り食欲も何時も通りであった。 ただ、扁桃炎に加え、濃い痰が絡み始めた。 寝ていた5日間、この傾向以外には何の変化も出なかった。 と言う訳で、さればと立ち上がれば体が思う様に動かない。 成る程、これが何時もの風邪とは違う現象なのか? と実感する。

 先生の予告通りで、6日目には多少の扁桃炎と薄くなった痰が絡むものの、回復してきた。 気分は良くなったたら 「再検の必要はない」 との事であった。 が、この後人様と交わる事の多い任務故、迷惑は掛けられないので再検に出かけた。 「大丈夫」 の宣告と、内容を変えての薬も頂き、安心した次第であった。
 
 仲間にも、インフルエンザ罹患の者があったり、新聞紙上で異常な感染の広がりなどの報に接しても、対岸の火事視していた。 自身も、日常外出後には手洗いやうがいを丹念に行っていたつもりが、我が身に及ぼうとは…。 風邪はひくものの、流行りのインフルエンザに感染しようとは…  人生初めての貴重な経験であった。           合掌