鈴木智香子の『この曲が聴きたい!!』 = A Song A Day =

その日の気分や季節柄に合わせて、ジャンルを問わず、とっておきの音楽をご紹介します。

フレッド・アステア Puttin' on the Ritz

2016年12月23日 | 日記

これぞ、アメリカン・エレガンス!

しなやかな動き、上着の翻(ひるがえ)り、パンツの裾の計算された直線、ワイルドなステッキ裁き、それらの全て!

ボードヴィル仕込みのおどけた動きも決してエレガンスの範疇を逸脱することがない…(でもヨーロッパ人はコレ、やらないよね)。

フレッド・アステアには、ヨーロッパのエレガンスにない、アメリカ原産のエレガンスが凝縮されています。

アメリカのエレガンスって、どうやって生まれたんだろう?

というか、このフレッド・アステアの領域までたどり着いたのだろう?

興味はどこまでも尽きません。

だって、もともと歴史や文化のない国だよ?アメリカって。

150年前まで、西部劇みたいにネイティブアメリカン追い出してドンパチやってた国だよ?

何から何まで、ヨーロッパ大陸からの借り物に甘んじていた国だよ?

それが独自の洗練を身に着けたのは、いつ頃からなのか?

それに、フレッド・アステアは、ドイツ系とユダヤ系の混血で、ネブラスカ生まれ(たぶん、きっとド田舎)らしい。

そんなど田舎出身の彼がどうやってここまで洗練されたのか?

うーん、気になる〜。もっと勉強しなくちゃね。

それは、ジャズの歴史、そっくりそのままだから(というよりか、ジャズの歴史はアメリカのエンターテイメントっていう大きな潮流の中の一部なのか)。

この映像観てると、今のアメリカのエンターテイメント、この頃と何んも変わってねえな(笑)