barayuka雑記

私が私であることが私の仕事だ

ふと思い出したこと

2018-02-12 22:57:20 | 断片
大学時代の同級生のことをふと思い出した。

ある授業で席が前後だったこともあり、友達が欲しかった私が振り返って声をかけたんだと記憶している。

個性的な、というか、強い自分のこだわりを持っていて、着る服の質や色彩やディテールはいつも独特のセンスで選ばれたものだった。

流行りの体形でみんなと同じ、というタイプではなかった。

絵が好きで、イラストを書いていて、卒業後はポストカードにして展示をしたり、色んな活動をしてた。

私にはそういう好きなことや得意なことがない、ぼんやりした存在感の人間だったので、彼女のそういうところは自分にはない、憧れる部分だった。

私は中退し、彼女は卒業し、私はフリーターに、彼女は派遣で何度かは転々としていて、それなりに悩んだり紆余曲折していた。時々あって、お茶を飲んでお互いの近況を話していた。

でも、今になって思うと、彼女の中での私って、きっと私が思ってたような関係じゃなかったんだろうなということ。

どこか海外にいく、ときいたのを最後、連絡がこなくなった。

今彼女がどうしてるのか知らない。
会ってお茶するときは楽しかったし、お互いの頑張りをたたえあったりしてた。恋愛の話をきくこともあった。けど、それは表面的なもので、私は彼女が何をしていたのか、本当には理解していなくて、私の方がずっとのんびりと生きてたのかもしれないと思う。

引き出しには彼女にもらったポストカードがまだあると思う。

彼女に時々、「bara! ひとはみんなもっと適当にいきてるんやで!」と時々言われたことを覚えている
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とある記憶

2017-12-07 20:13:15 | 断片
脱がされるために着るんだ、と思った。
珍しくワンピースを着た日。
この人にとって、私はなんなんだろうと思っていた。思っていたのに、黙って受け入れていた。
この人は何が嬉しく、私の何がわかってるというのだろう、と、今の私なら思う。
当時も思っていたのだ。
別に、私じゃなくてもよかった。
あの人の妄想物語の出演者として、ご親切に自分を貸し出しただけ。
あの人がみてたのは本当に私だったのか。

手紙だけは、きっと私に向けられたものだった。
その人のその時の精一杯がこめられたもの。
なんでお前そんな人形みたいなんだ、と悲しそうに言ったときも。
私はなんなのか、いまだに、今の方が、よっぽどわからない。



初めて古いジャズバーに連れていってもらった時だった。
私なりに、この人の隣にいる人として相応しいように、と思ったのだ。

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断片

2017-10-21 22:16:45 | 断片
そこに辿り着いた私は、子供のように無力で、疲れ切っていた。
窓際のソファに座って、そこにいる人たちの動きや話し声をぼんやり聞いていた。

初めての日に、何もわからずプログラムに参加した。それがいきなり外出の日で、私たちは電車に乗り、バスに乗り、歩いて綺麗な建物の中にあるその施設を見学した。
その日初めて会った参加者は10人に満たないくらいで、スタッフが2人付き添っていて、行き帰りの電車の切符やバスの運賃も封筒から出して支払ってくれた。

初対面の人たちは悪い印象ではなかった。女性は私と同じくらいに見える女性と年配の女性がいて、同い年くらいの人は暖色系の色のバルーンスカートをはいていて、パーマの髪を結んでいて、もう1人の女性もオリジナリティのあるお洒落な着こなしを楽しんでした。私は多分とても無難な地味で当たり障りのない服装をしていた。
バスの移動中に若い方の子が、「女子で一緒にいよう」と声をかけてくれて、女性3人一緒に移動した。人見知りするので緊張したけど、声をかけてくれたのが嬉しかったので一緒にその時間を過ごした。

建物は都会の街中の一番栄えた交差点からしばらく歩いたところにあり、エレベーターでフロアに上がった。そこは床も壁も綺麗で、真ん中にある小さな机の周りに椅子が並べられていて、座ると肩を寄せ合うようだった。配られた資料を机に広げるとスペースがいっぱいになり、お互いに気を遣いあいながら書類やペンを回したりした。

映像でまとめられた施設の利用案内を見て、資料を見ながら丁寧にあちらのスタッフが説明をしている間、歳上の女性は思いつくままそれに反応していた。スタッフの丁寧さに対して少し騒いでるようにも見えるくらい自由なことをいっていたけど質問はちゃんとしていて、スタッフはそれにもにこやかに答えていた。
男性の参加者はどちらかというとかたく、私はその中に紛れて大人しく話をきいていた。
途中でスタッフが、何かしたいことはありますか?というような質問をやわらかくすると、歳上の女性は、沖縄に行きたい、言いだして、うっすら涙を浮かべた。さっきの騒がしさは虚勢だったのだ、とわかって、うっすらと胸が痛かった。


バスの帰り道、付き添いをしていた女性のスタッフと少し話した。見学した施設のことについて。
スタッフさんは、あまり施設にいい印象を持っていないようだった。参加した男性のひとりは、施設に前向きな印象を持っているようだった。
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