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台湾語連続ドラマ「浪淘沙」来週で最終回

2005-08-29 03:51:42 | 台湾言語・族群
 台湾人最初の女医の生涯を描いた真面目な台湾語連続ドラマ「浪淘沙」(民視)が来週日曜日(9月4日)放映分で最終回を迎える。
 8月28日の第29回は、いよいよ戦後、国民党が台湾を占領して勝手に領土に編入した時代に突入した。
 前回までのあらすじだが、主人公の女医・丘雅信は、離婚した夫が抗日社会主義者だったことから本人も日本当局の危険人物リストに入っていたことから、戦争が始まる直前に得意の英語をいかして、カナダに半ば亡命に近い状態で暮らしていた。
 今回の話は、8年後戦争が終わったことから台湾に戻るが、母親はすでになくなり、日本留学の学生時代からのお手伝いさんの雪子も東京空襲で死亡、さらに元夫も北京で病没したことを知る(ただこの夫のモデルになった実の人物は戦後は台湾に戻ってひっそりと暮らしていたのだが)。愛する者をすべて失った雅信はさめざめと泣く。そこへ戦争中雪子らに預けていた娘と息子が、疎開先の上海から台湾に戻る電報を受ける。下船客の人ごみの中で成長した子供を一目ですぐに見分ける雅信。また、戦前からの友人や妹から、国民党軍が来てからの台湾はとんでもない状態になっていると聞かされ愕然とする。
 雅信は台湾人団体の要請で米国の医学について講演会を引き受けるが、その集会には国民党の秘密警察が参加者をひそかに写真撮影していた。
 雅信はひさしぶりに中高校時代の母校・淡水女学校を訪れる。それは1947年2月27日、台北の繁華街でやみタバコ売りの女性が外省人に殴られたのをきっかけに台湾人の義憤が高まったその日、そして2・28事件で混乱のさなかを雅信は戦前台中に開いていた医院の再開のために台中に赴くのだった。
 ところで、2月27日の事件から台湾人の抗議行動に広がるシーンは、2000年公開映画「天馬茶房」のカットを使っていた。まあ、制作会社が同じ「青りんご」だからいいといえばいいんだが、こんなのを手間を省くなって。
 ただ、出演者の表情と背後のシーンなどは、かなりよく出来ていたと思う。台湾人が当時、日本から国民党に外来支配者が交代して、なにが起こっているのか、ほとんどつかめないまま、2・28事件が突発的に発生した様が描かれていた。
 愛する者をすべて失った主人公の不幸、さらに、2・28事件を取り巻くシーン、私は見ていていたたまれない気持ちになり、涙がこみ上げてきた(実は私は、小説、映画、ドラマなどを見てよく泣くほうなのだ)。
 台湾人の素朴さは、最悪の悲劇につながってしまった。この歴史は繰り返してはならない。台湾人は台湾の歴史は何か、台湾の価値は何かを、もっと考えていくべきだろうと思った。
 来週の最終回は、2・28事件後の弾圧のシーンが続くようだ。これは正視していられるだろうか。
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