むじな@金沢よろず批評ブログ

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呂秀蓮、台湾行政区画変更と首都移転を提言

2005-08-29 03:50:19 | 台湾政治
 28日付け台湾各紙は、呂秀蓮副総統が、首都移転と行政区画変更を提案したことを伝えている。
 いずれも、台北への投資の一極集中と地域格差の是正を目指すもので、首都は台中か高雄に移転、あるいは分都を主張。また、行政区画についても、県や市を置く現在の区画は、国民党が大中国を前提に企画したもので台湾の実情にあっていないことを意識したもので、新たに台湾を台北省、台中省、台南省、台東省、および離島特別行政区、高山特別行政区の4県2区制とすることを提案している。現在の県市は残すが、県の下の郷鎮は廃止する。
 そもそも「省」というのは、中国語およびベトナム語では、県レベルの行政単位をさす概念だから、呂の提案は本来の「省」の概念に立脚した理にかなったものだといえる。大体、現在の県は21もあり、狭い台湾でこれを一級地方自治体とするのはおかしい。そもそも国民党の制度では「県」とは日本でいえば郡レベルに相当するものである。

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