トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

ベニスに死す 1971/伊=仏/ルキノ・ヴィスコンティ監督

2012-03-31 20:40:28 | 映画
 20年近く前、この作品を映画館で初めて見ている。その時でもリバイバルだったが、ルキノ・ヴィスコンティ監督映画だけあり素晴らしかったし、ラストも衝撃的だった。行きつけの映画館のHPには、次のように紹介されていた。 −映画史上に燦然と輝くヴィスコンティの傑作。主人公の老作曲家のモデルでもあるマーラーの「交響曲第5番」が、美の囚人となった主人公の苦悩と歓喜、絶望と恍惚を壮麗に歌い上げる。この音楽と映像 . . . 本文を読む
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イタリア人から見たオデュッセイア その五

2012-03-27 21:11:50 | 読書/小説
その一、その二、その三、その四の続き『貞女の言い分』は終始ペネロペの独白というスタイルで物語が展開しており、夫についても次のように語っている。 −まったく、わが夫ながら、あの人の頭の動きの複雑さには感心してしまいます…でも、そのためか、妻のこのわたくしまでが、裏の裏の裏を 見る、オデュッセウス式のものの見方に染まってしまったようでございます。夫婦ともなると、どうしたって互いに似てくる . . . 本文を読む
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イタリア人から見たオデュッセイア その四

2012-03-26 21:11:09 | 読書/ノンフィクション
その一、その二、その三の続き『オデュッセイア』全文を読み返した塩野七生氏は、英雄の朝帰り弁明について次のような感想を述べている。 −特にオデュッセウスがイタケの近くまで戻ってきて、つまり放浪の最後のほうになって身を明かし、放浪記を涙ながらに語るところなど、朝帰りの理由をまず友人家族に信じさせ、その上で最難関の妻に向う亭主を思わせないこともなく、オデュッセウスという男の並々でない頭の出来には、ペネロ . . . 本文を読む
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イタリア人から見たオデュッセイア その三

2012-03-25 20:42:19 | 読書/ノンフィクション
その一、その二の続き イタリア人医師の仮説に対し、「地理的な意味では成る程と思わない訳でもない」と前置きしつつ、一つ目の巨人や男を殺して食べてしまう人魚やら、恐ろしい怪物がいっぱい出てくるのではないか?それにオデュッセウス一人が寄り道したのではなく、彼には大勢の部下がいた、と反論する塩野七生氏。それにも医師は仮説への根拠を述べ立てた。 怪物たちこそ、オデュッセウスのファンタジアの豊かさを物語る証拠 . . . 本文を読む
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イタリア人から見たオデュッセイア その二

2012-03-22 21:10:53 | 読書/ノンフィクション
その一の続き 塩野七生氏が地中海世界に関心を持ったのは、学生時代に『イーリアス』を読んだのがきっかけという。中でも塩野氏お気に入りの英雄はアキレウスだが、イタリア人医師はアキレウスに惚れているようではダメだと氏に言う。ああいうすぐに頭がカッカとくるような男が好きとは、地中海世界の男が分かっていないという証拠だ、と厳しい。 美男で竪琴も上手い、勇敢な武将ではないか、と反論する塩野氏に医師も言い返す。 . . . 本文を読む
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イタリア人から見たオデュッセイア その一

2012-03-21 21:11:01 | 音楽、TV、観劇
 3月1日、『BBC地球伝説』(BS朝日)では「ギリシャ神話の英雄たち1 オデュッセイア〜愛と冒険の物語」を放送しており、録画していたこの番組を先日観た。番組内容を紹介したサイトもあり、以下はそこからの引用。 古代ギリシャの傑作「オデュッセイア」の世界を、CGを駆使したドラマで再現し、神話の奥深くにこめられた真の主題を探る。 イタケの王であるオデュッセウスは、10年に及ぶトロイ戦争に勝利を収め、家 . . . 本文を読む
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震災を利用する者たち その五

2012-03-17 20:35:03 | マスコミ、ネット
その一、その二、その三、その四の続き 震災を利用するのはキリスト教宣教集団だけではなく、ネットでも見かける。救援物資や義捐金を送ったり、被災地に住む親戚を助けたことを書いているブロガーがいる。それが真実ならば大変結構だが、中には怪しげなものもある。例えば「石巻の婆ちゃんのこと」という 記事など、初めてこれを見た人ならば管理人の親切な行為に感銘を受けるだろう。 だが、この者の如何わしさを知っていた私 . . . 本文を読む
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震災を利用する者たち その四

2012-03-16 21:11:18 | マスコミ、ネット
その一、その二、その三の続き「大地震」の記事には多くのコメントが寄せられおり、特に興味深かったのは2011-03-20(日)02:07付けの「こん」という自称 プロテスタントのコメント。いかにもクリスチャンらしい正直な本音を漏らした個所を一部挙げてみたい。 −今の時代、神様はこのような災害を“黙認”しておられます。「神様がいるのになんでこんな悲惨なことが起こるんだ&hell . . . 本文を読む
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震災を利用する者たち その三

2012-03-13 21:11:08 | 仙台/宮城
その一、その二の続き  心なしか、NHK仙台放送局のニュースで紹介された支援団体は国内ではNPOか、“国際的な支援団体”が中心に感じる。もちろん全ての報道を見た訳ではないが、仏教団体の支援活動はあまり見かけなかった。その件でも関西在住のshiretokoさんから、2011-05-21 22:11付で興味深いコメントがあった。 −先日某伝統仏教(私の家の宗旨)の大僧正の講演を . . . 本文を読む
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震災を利用する者たち その二

2012-03-12 21:13:53 | 仙台/宮城
その一の続き 震災後、NHK仙台放送局では、今に至るまで盛んに内外の支援組織の活動を映している。被災地を訪れ、昼夜や猛暑を顧みずに活動 されたボランティアの皆様方には心から感謝しているし、一宮城県民として改めて御礼申しげたい。おそらく岩手や福島のローカル放送局でも同じような報道をしていたと思われるし、こちらでは茨城や千葉のような関東の被災状況はあまり伝えられないのだ。 ТVに登場する支援団体はNP . . . 本文を読む
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