つくばあそび 呟き部屋

取るに足りない瑣末事を面白おかしく楽しみたいと思います!

際(キワ)。

2006年12月28日 00時25分53秒 | 日々徒然

 

 今年も残すところあと僅か。 年賀状、、、そろそろマズイなぁ、、、

 

 とりあえず目をつぶって、最近読んだ本の紹介など。

 

 「MOMENT」 

 死に際にいる入院患者の願いをひとつだけ叶える、、、、という重~い仕事を成り行きで背負い込んでしまった若者と依頼主である患者たちの物語です。 人生の悲哀を描きつつも、主人公のキャラクターで物語は暗くなくサッパリと描かれています。 なんというか、トレンディードラマチックな小説でした。

 自分が死ぬ時は何を願うのかなぁ。。 普段は自分の死を考えたりしませんが、私は過去に特別養護老人ホームを訪れた時に(ホントに失礼ながら)、「あ、身体って壊れるんだな」、と当たり前のことを実感しました。

 先日亡くなられた青島幸男さんの「努力しても無理矢理にでも軽く生きなくちゃいけない」 という遺作の締めの一文は何か含蓄に富んでいて気になります。 死に際に願いを残さない生き方ってあるのでしょうか? 

 

 「怪笑小説」 

 打って変わって、こちらは東野圭吾サンのかなりぶっ飛んだブラックユーモア短編集です。  あとがきで「著者のお笑い&理系部分が如何なく発揮されている」、というような解説がされているのですが、それに賛成。

 へそ曲がりな人、性格がひねくれている人、うわべばかりを繕う人間関係に疲れている人など、そんな皆様にお勧めします、、、、なんて書いてしまうと「お勧め」にならないかな(笑)  でも、根底に流れるシニカルな視点+ユーモアで人間の建前やエゴを笑い飛ばしている内容に痛快さを感じる方は少なくないと思います。

 ちなみに私にはかなり楽しめる短編集でした

 私は世の中にまかり通る嘘とエゴの合体したモノに不寛容でして。。 人間のそういうところに微妙な絶望感を覚えるのですが、自分にもその要素が多分にあって、それが自己嫌悪の原因となったりします。

 絶望感 ≒ 諦め ≒ 受け入れ ≒ 悟り

と変化させていけば、そのうち宗教でも起こせそうな気もしますが、いやー、人間の本質って何なのでしょうねぇ。。 うーん。。 とりあえず、年賀状なんとかしてからゆっくり考えよう

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (reine)
2006-12-28 16:54:09
東野圭吾は大好物です(笑)
「怪笑小説」も前に読みました!今日から「手紙」を読み始めました~♪
昨日まで読んでいた貴志祐介の「天使の囀り」って本が、
非常にグロい内容で目がチカチカしました(爆)
「MOMENT」面白そうですね。読んでみます!!
読書三昧! ()
2006-12-28 19:57:45
東野圭吾さん、まだ読んでないです。
「怪笑小説」面白そうですね。読んでみようかな。
私は今回宮部みゆきデビューです。ちょっと遅いかな。(笑)
2冊買ってきたのでとりあえずそれを読破しなくちゃ!

麦さんもreineさんも色々読んでますよね。
これからも、愛読書参考にさせてもらいますねー。
読書のカイカン (麦)
2006-12-28 21:46:11
これからreineさんは東野圭吾、和さんは宮部みゆきですか~!私は年末年始は村上龍に突撃します(笑)

東野圭吾著作は今回の「怪笑小説」の他は「変身」、「昔僕の死んだ家」の2冊しか読んでいないので、お勧め、、、となるとreineさんのご意見を聞きたいところです。敢えてこの中で和さんが読むなら「変身」がお勧めかなー?あるじーさん、もとい、ドラマにもなった「アルジャーノンに花束を」のストーリ立てがお好きでしたら、ゼヒゼヒ!

いやー、面白い本に出合えると幸せですよね
Unknown (reine)
2007-01-06 16:23:06
やや!前エントリにまたレスしてしまいます(爆)
宮部みゆきもかなり読みました!(友人が好きで借りました)
東野圭吾の「変身」はいいですよねぇ。「アルジャーノン~」はもう20回くらい読みました(笑)
推理モノが好きなら「私が彼を殺した」とか「どちらかが彼女を殺した」は、
なかなか楽しめると思います(笑)
「白夜行」も好きだなぁ・・・とハナシが長引きます(笑)
東野圭吾は読みやすいから友達にも薦めやすいです!
映画は洋画が好きですが、洋書は苦手です。
なぜならば、登場人物が覚えられないからです(爆)