才能か、練習の賜物か

バーグマンの歌のことが、どなたかのブログに書かれていて、それを読んだ記憶が甦り、はて？と思い出してみた。

一番いいのは『一夜かぎり』の最愛の人、チャーリー、チャーリー、だ。
同じくピアノを弾きながら楽しそうに歌っているのは『サラトガ本線』。カサブランカは最初のハミングだけ。そりゃいいのは『凱旋門』のロシアの何とかいう曲。シャルル・ボワイエでなくとも魅了される。でもあれは多分バーグマンではない。いくらなんでもあんなには歌えないだろう。

余談だが、スウェーデンというのは開けてますね。1910年代ですよ。
考えられないくらいの街並み。海辺の光景。スキー。今となんら変わらない。
そして明るい。
歌も同様。
バーグマンは奇跡のような人である。
二歳で母親を亡くし、十三歳で父親を亡くし、その六ヵ月後には引き取ってくれた叔母も亡くしている。
その影は微塵もない。