イスラミック・ブルー

スペイン、エジプト、イラン、トルコ、チュニジアへ、イスラミックな旅へ。
スペイン/地中海レストランガイド

薔薇色の秘密

2011-10-06 17:34:03 | ヨルダン編

 あの、空気を薔薇色に染める、
 絶壁の美しさを見たのが
 遥か遠い日の出来事のように感じる

 めまぐるしく過ぎゆく日々
 ぺトラにたくさんいる、掃除夫がせわしなく行き来するような
 
 ゆっくりと、
 ぺトラの時間は、ゆっくりと流れている
 
 絶壁の、頂上を目指し、
 強風に飛ばされそうになり、
 岩にしがみつく

 決して一人で行ってはいけませんと、
 出口に書かれている案内板を見るまで

 時空の彼方にまで吹き飛ばされそうな強風
 虫一匹いない、頂上の岩肌
 誰もいない、きりたった崖 
 
 これらに何の恐怖も感じなかった事を、恐ろしく思う

 人と、ロバの気配を感じる麓に降り立ち、
 背中を流れる汗がやけに冷たく感じる

 見上げれば、色とりどりの赤から黄色の薔薇の花弁を思わせる
 つややかなマーブル模様

 朝、夕の空気を薔薇色に染め上げる秘境
 ぺトラの美しき空気に染まるには、
 誰しも、2日は歩かねばならない。

 

 *******
 ぺトラでは、1日券、2日券、3日券が売り出されている。
 一番お得なのは3日券で、1日券は仰天の金額である。
 入り口でだまされた!ぼったくられた!と騒ぐイタリア人に「それは正規料金ですよ」と言うとあんぐりと口を開けていた。
 そう、ここは、3日見てやっと満足できる広さなのだ。
 私は2日で、主要な見どころをまわった。
 遠くに続く遺跡に、いったい何回訪れたら満足できるだけ見られるのだろうと思った。

 

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トルコキッチン

2011-10-03 00:00:00 | タベルナ・マタアム・食いもの屋

茄子が美味しい季節になるとトルコを思い出す。
トルコで食べた茄子が、巨大ではあれど日本の茄子と同じ形だからだろうか。
トルコレストランに連れていってから、母はトルコ料理に夢中。

            

トマトスープも懐かしい。
トルコの朝はトマトスープにつけて食べるパン。
美味しい!と言うより、郷愁。
ナスのケバブを豪快に食べたいところだが、日本の茄子は、トルコの茄子より小ぶりなので豪快さは楽しめない。
 そこで…本日のママ・キッチンは、イマム・バユルドゥ(イマーム、イスラム教の宗教指導者)も目を回すと言う意味の料理。
 トルコの精進料理?
  肉気はないけれど、満足感ある料理。

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家庭的なトルコ料理

2011-09-30 21:53:27 | タベルナ・マタアム・食いもの屋

母に、トルコ料理を食べたいか聞いたら、ワンころみたいについてきた。

オスマントルコの知られた料理と言えば、シシカバブにドネルケバブ…ちょっと違うものを食べていただきましょう。


野菜のトマト煮込みと、チキン。

              

トマトスープ。
羊飼いのサラダ。
豪快さも、肉にくしさもないけれど、エジプトでも良く食べている煮込み料理。
エジプトに比べて香辛料も鼻につかない。
ちょっとトルコ料理を食べたい時にオススメの定食屋さんという感じ。

このたびのお店はこちら


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祈りはつながる、つながる…

2011-09-17 21:45:08 | ないしょ ないしょ

 今年は祈りの年
 祈りを捧げることを、改めて考えた年、
 折って、描く私の世界、

 今年、私の手が折り出したたくさんの花は、
 天に召された方々の衣になっただろうか?

 そうでありますようにと、
 祈る、
 祈り、
 無心に手を合わせる、
 
 今、私の手から生まれるのは、
 祈りが届きますようにと、
 羽ばたく鳥、鳥、鳥

 一枚の紙から折り出される、翼と翼をしっかりと結んだ、鳥たち
 祈りが、つづき
 幸せな形になりますように

 今年の作品は、カーバ神殿のカバー
 世界中のイスラーム教徒が祈りを捧げるメッカの神殿。
 祈りが集まる場所を折る
 折りたいと、
 手は折り出している…

 

今年の折り紙展

  とき  10/1(土)10:00-17:00
      10/2(日)10:00-16:30

 ところ 
南大塚地域文化創造館 (03-3946-4301)
     JR大塚駅南口
     東京メトロ丸の内線 新大塚駅
     何れも徒歩5分

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crema catalana…本物はバルセロナで

2011-08-17 22:41:25 | タベルナ・マタアム・食いもの屋

スペインのデザートと言えば、私の定番はフラン(プリン)
赤ワインをちびちび飲みながら食べるのだ。
マドリーにケソ・デ・フラン(チーズプリン)を定食のデザートに出すバルがあり、夢にみるほどだが、バルセロナでは、クレーマ・カタラーナがお気に入り!

何が好きかといえば、クリームの上のペカペカの飴。
パキンと割って、食べるのがたまらない。
来年こそはスペイン再訪と決めたので、秘蔵のクレーマ・カタラーナを食品庫から引っ張り出した。
禁断症状がでた時のために取って置いたのだが、
食べなかったもうひとつの理由が、バーナーがなかったこと。
レトルトには砂糖も、もちろん簡易バーナーも入っていない。
かなりかなり、物足りないクレーマ・カタラーナ?を作った。

昔は、専用の焼きごて(サラマンドラ)でジュッと焼いたと言う。
蚤の市で、焼ごてを探したいという思いに取り付かれていた私は、このまま食べてしまった。
食べ終わってこれを書きながらハッとした。

オーブンで焼けばよかったんじゃない!
そうすれば、表面にカチカチの飴を作ることができた!

ああ、料理にリハビリが必要…
やはり早くスペインに行かなくては…

 

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碧流手抜き地中海バル

2011-08-11 22:59:01 | タベルナ・マタアム・食いもの屋

 20年に渡る看病と介護生活に、突然一区切りがついた。
 もっとも終わったわけではないが、寝たきりの人がいなくなると言うのは、時間的余裕がまったく違う。

 まだまだ、手の込んだ料理復活とまでは行かないが、手始めに手抜きバルを決行。

         

 食前酒はレモンチェッロ、そして、
 スープと言うよりは、本格エジプト的モロヘイヤ(これは母が作ったので手抜きとは言いがたい)


 オリーブとピクルスをつまみ、アンチョビにケソ(チーズ)、からすみで、のんびり…
 
 

             


  蛸のガリシア風は瓶詰めに、にんにくとパプリカを足して…
  ムール貝も、缶を開けただけでは、見た目からして「……」せめて味付けだけは、一手間。
  一番の失敗は、ドライトマトとマメの煮込み!
  やっぱり缶の水煮のマメじゃダメだ!あんこになっちゃった。
  出汁をとったラムをソテーしたのは、見た目は悪いけど、一番満足。
  やっぱりちゃんと料理しよう…

  

              



  〆は全粒粉のクスクス…
  煮込みは簡単でよろしい。


  今日は品数勝負の手抜きメニュー。でも準備体操では、まずまず?
   ワインをあけて、かきこむ必要もなく、ゆっくりとご飯を食べられる…
  これが当たり前になるのを素直にまだ喜べない。
  
  ちょっとづつ、ちょっとづつ…

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朽ちゆく時

2011-06-18 23:11:11 | ないしょ ないしょ

「死んでもいいんだよ」

背中を丸くして、真っ白な顔で、
かみ締めた唇の赤さが異常に際立った口がそう言った。
こんなことを言わせた人たちを、ただ哀れに思う。
本人は、もう切れ切れの命かもしれないが、死にたくはないのだ。

「死んで欲しいなら、一緒にいないよ」
手を握って、一生懸命笑った。

西日の当たる階段の窓辺に、
咲き始めから朽ちている薔薇が一輪、凛としていた。

芯が茶色くなった花、
その周りのピンクの花びらはピンとしている。

夢か現か…
たまにやってくる人たちに、齢90を超えた、寝たきり老人の深層はわかりにくい。
目の前で「判りはしないと」話していることが、
いかに傷つけるか…
意識がなくても「感じる」のに、
まだ意識も、意思もある人には、深く突き刺さる言葉がある。

私はいつも、その人たちと入れ違いに帰宅する。
「ただいま」と声をかけると、
「もう誰も来ない?」と返事が返ってくることがある。
じっと、耐えに耐えている日があるのだ。

朽ちてゆくものは、
時に美しい。
そこだけ時間が止まったかのような、
不思議な空気が漂う。
花も人も、枯れて、見苦しく、目を背けたくなる時がある。
しかし、朽ちてゆく瞬間に、
えもいわれぬ美しさをかもし出す時がある。
その瞬間の長く感じること。

階段の途中で私が足を止めるのは、
どんなに長くとも秒の世界。
それでも、この薔薇に吸い寄せられた時のことを思い出すと、
その時は、止まっていた様にも、無限にも感じていた。

生きとし生けるものは、
知らぬ間に朽ちてゆく
腐るのではなく、朽ちてゆく人生を送りたい

これが私の毎日…

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歴史的瞬間に私は…

2011-05-25 23:31:04 | エジプト編

 毎日、毎日、私はのどかな牧草地帯を散歩していた。
 運河にかかる、ナツメヤシの木を、ポンと渡しただけの橋を渡ってみたり、
 ロバに話しかけたり、
 お家を勝手に拝見したり、
 牛の模様を観察したり、
 畑仕事のおじさんに「お茶あがっていきなされ」と声をかけられたり…
 「たり・たり」な毎日を送っていた。
 

 カイロでは、デモ隊と軍が衝突し、流血さわぎ。
 外出禁止令が引かれ、食べ物は配給だけと言うところもあった。
 そんなことはテレビの中のこと…
 革命以来、新聞もカイロから来なくなった。
 アルジャジーラの放送も「ブツッ」と切られた。

 農村では、いつもと変わらない生活だった。
 スズメの鳴き声がうるさくて起きた。
 ロバの悲鳴のようないななきも、いつもどおり。
 食べるものはたくさんあった。
 携帯電話は壊れていた。
 公衆電話はないところにいた。
 日本語はまったく通じなかった。
 緊張感ある空気は、微塵もなかった。
 

 歴史的瞬間にエジプトにいたというのに、
 その実感はまったく得られなかった。

 ルクソールに到着した夜の話はこちら

 

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魅惑のマダム

2011-05-15 23:41:56 | ないしょ ないしょ

ふと迷いこんだ紙面の写真に、
何度も指を這わせる

名前、名前、名前…
名前の向こうに見えるドラマ
貴婦人の名前をなぞる指先が冷たい

いつの日か、六条御息所みたいな深い、深い深紅の血の色をした恋がしたい
強い匂いを放つ、一途な想いを、
刃物からこぼれるようなしずくの涙を瞳の奥に

ラクロの「危険な関係」にでてくる魅惑のマダムが、薔薇の名前になった

貴婦人の薔薇の写真に吸い込まれ、
物陰から、そっと覗こうと行ってみた。
残念ながら、社交界の花は、開店20分でさらわれ、その残り香さえもなかった。
その姿を、瞳の向こうに焼き付けられて…

私が幼いのか、
マダムが目の端に私を認める日が来るのか、
見つめられたいような、怖いような、
どこかで出会える日がきますようにと、
冷たい指先で写真をなぞりながら、その日が来て欲しいような、
来て欲しくないような…

魅惑のマダムは、殿方だけでなく、小娘の心も惹きつける

 

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祈りを形にして〜一輪の花を被災地へ

2011-04-06 23:56:16 | ないしょ ないしょ

 いやなんです、あなたのいってしまうのが…

 

 ずっと、私の中で、「智恵子抄」の一説が回っている
 
 いやなんです、いやなんです…

 今、被災地で、家族と再会を果たせぬままに、
 見知らぬ土地へ運ばれて荼毘に付される方々がいる

 いやなんです

 「私が死んだら、大好きなお花で棺をいっぱいにしてね」
 言わずもながのこと。
 当たり前のことが、今とても難しい。
 
 家族も、衣類も、棺も、お花もない。
 ないないづくしに、最前線の自衛隊も警官も、納棺師も、みんなが心を痛めている。
 御霊を、少しでも安心させて葬ってあげたい。

 「祈っています」口で言うのは簡単。
 なにもしないでいる自分が「いやなんです」
 祈りを形にして、届けられたら…

 どうか、急に奪われてしまった人たちの魂が、安心して旅立てますように
 被災地を直接支えている人たちの心が、折れてしまわないように
 遠く離れた私に出来ること、
 祈りを形にして、送りす。

 私の折った、一輪の花は、どんどん種を飛ばしている
 今、多くの人が、花を折り始めた。
 心が暖かくなるように!
 笑顔が見られますように!
 小さなお弔いが、心を軽くしてもらえるように!
 
 まだまだ、生花が被災地に届くまでは、遠い道のり
 祈りの花を、一緒に届けてくれる人がもっと、もっと増えていきます様に

 **************
【募集】大震災で犠牲になった方とご遺族のために、
折紙の花未使用の化粧品を。
お花屋さんなど、プリザーブドフラワーの提供も歓迎

 東京で集荷・仕分けを行い現地の"おくりびと"に託します。
メールでの問い合わせ先hekmatmsw@yahoo.co.jp 件名に「花係」とお書きください。
詳細は下記で更新されています。
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phot:クリムトの見た夢(2009)  

 

 

 

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