塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

レアルとモウリーニョ、その折り合い

2013-02-23 21:05:39 | 日記
 2010年5月22日、インテルが3度目となる欧州王者に輝いた際、皆がこれでモウリーニョが去るということを
強く意識していました。

 その点を一番感じていたのがマルコ・マテラッティで、彼が涙を流しながら指揮官と抱擁した話は、瞬く間に世界中
に広がりました。

 後任のベニテスとは全くウマの合わなかったマテラッティですが、どうしても前任者と彼の振る舞いを比較してしまっ
たのでしょうね。

 もしレアルが今季10度目となるチャンピオンズ・リーグ優勝を達成したとしても、選手は移籍が確実視されるこの
ポルトガル人に感謝の念を抱くでしょうか?

 そしてモウリーニョも、3年を共にした選手たちとマドリードへの愛着を言葉にするでしょうか?


 僕は仮にレアルが今季を

 1・無冠で終える
 2・欧州王者に輝きモロッコへの切符を手にする

 のいずれになろうとも、その不協和音が消えるようには思えません。

 ロナウドがマドリードの居心地ではなく、報酬面に疑問を抱くならばシティかPSGに移籍するしかありません。

 しかし前者はまだまだチャンピオンズ・リーグ制覇が現実的ではなく、後者にはイブラヒモビッチという独占欲の強い
選手がいます。

 イブラがベラッティ、ルーカスのおしなべて親切なのは彼らがまだまだ駆け出しで、自分の地位を脅かさない面もきっ
とあると思います。

 ベッカムは現役生活の時間がさほど多くはありません。

 しかしロナウドは既にバロンドール獲得者であり、イブラとウマが合うようには到底思えません。

 そうなるとロナウドはレアルに残留し、招かれるであろう新監督と再度スペインで戦うことになるはずですが。

 その前にレアルはユナイテッドを破る必要があるわけですが、無冠が確定した瞬間ペレスはモウリーニョとの決別を
宣言する可能性が高いと思います。
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レアル110年目の今季に戴冠は可能か

2013-02-23 20:51:25 | 日記
 2002年5月、ジダンが放ったボレーシュートがネットに突き刺さった瞬間、マドリーの苦悩は氷解し面目を
保つことに成功しました。

 この年はレアル創立100周年という節目の年であり、リーガとコパ・デル・レイを含めた3冠の達成が暗黙の
うちに選手とデル・ボスケを苦しめており、彼らは瀬戸際に立たされていたのです。

 彼らが名誉を保つには、レヴァークーゼンに勝ち欧州王者に2年振りに返り咲くことでしか、他に方法が無かっ
た為です。

 それから10年後、アディダスはクラブ創立110周年記念ジャージという、どこか中途半端な新作を発表しま
したが、これはバルサをサポートするナイキへの強烈な

 「あて付け」

 だったのでしょうか?

 グアルディオラと共に史上最強の名を欲しいままにしたバルセロナをかわし、2011-12シーズンのリーガ
王者に輝いたレアル。

 今季のチャンピオンズ・リーグ制覇は現実的と捉えてもおかしくはありません。

 モウリーニョが周囲から勝手に名づけられた優勝請負人を護りたいと思うのならば、やはり自身3度目となる欧
州王者に輝くことが必須です。

 セルヒオ・ラモスとカシジャスというふたりのスペイン代表とだけでなく、ペペにロナウドというポルトガル代
表のふたりとも、疎遠になりつつあるというモウリーニョ。

 彼が仮に残留したとしても、クラブを取り巻くギスギスした空気は消えないでしょうし、ファンからすればある
意味

 「外国籍で傭兵」

 の意味合いが強いモウリーニョよりも、デビューから一貫してレアルに留まり続けたカシジャスを支持するのは
当然です。

 近年のレアルはデル・ボスケ、ラウルにイエロ、モリエンテスに代表される功労者をいとも簡単に切り捨て、彼
らに敬意を払っていないと糾弾されてきました。

 もしカシジャスも彼らと同じ目に遭ったなら、それこそファンはペレスへの支持を取り下げることでしょう。
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駅前テレビ、信州サッカー大特集

2013-02-23 18:14:01 | 日記
 長野朝日放送がおくる土曜朝の情報番組「駅前テレビ」

 先日お話したように今回の目玉企画は、松木安太郎氏を招いての2013シーズン信州サッカーの展望であり、随時
挟みこまれた松木氏の発言にはおおいに笑わせてもらいました。

 パルセイロの選手は大橋、宇野沢、そして野澤の30歳トリオが出演。

 リポーターとなった藤井アナウンサーが大橋だけに

 「40歳だよね?」

 と振る場面もあり、情報番組というおおらかさが伝わってきましたが、美濃部監督のインタビューはさすがに真剣さ
が伝わってきました。

 番組内では改修後の新スタジアムがイラストで紹介され、選手たちもその完成予想図を見て感嘆していました。

 僕もこんな屋根付きのスタジアムが出来るならば、パルセイロだけでなく長野市の大きな財産になると改めて感じた
ものです。

 松木氏は

 「山雅もパルセイロもファンと選手が近い」

 点を特徴に挙げ、山雅の方ではゴール裏の応援風景、パルセイロの方では勝利後のラインダンスの映像も流れました
が、この近いということは

 「選手との距離」

 を現す上で大事な言葉です。

 勿論、選手が練習している際に声をかけてはいけませんし、休日を過ごしている際にやたら大声で叫んでも仕方が無
いですよね。

 この近いというのはこうした物理的な距離ではなく、あくまでお互いを尊重した上で感じる近さでないといけないと
思います。

 アンバサダー土橋が積極的にラジオ出演を果たし、籾谷コーチと勝又スクール・マスターが率先して学校訪問を行っ
ています。

 今度は山雅も含めた、両クラブの地域貢献の映像を流して欲しいと思います。
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新書「反米大陸」を読んで

2013-02-23 00:01:23 | 日記
 今僕は集英社から発売されている「反米大陸」という新書を読んでいます。

 この本に書かれている事柄全てを全面的に受け止めることは危険だとは思いますが、米国が今風の言葉で記すならば

 「上から目線」

 で常に他国を見ていることは間違いが無く、その国に適した政治体制を共に模索するのではなく、自分たちに不利益
をもたらすであろう政権は、どんな手を使っても転覆させようとする意識は、どうしても好きになれません。

 アジアでならば日本、フィリピン、イランにイラク
 中南米ではチリ、ニカラグア、パナマやプエルトリコ

 でも矛盾していると思うのは、反米である国の代表格であったロシア、旧ユーゴ連邦、そしてイランなどでは米国生
まれのバスケットボールが盛んであり、プロ・リーグもあると言う点です。

 「スポーツと政治は別物」

 とはよく言いますが、落ち着いて考えれば不思議に思えますね。

 サッカーが世界規模で人気なのは、それだけ英国が帝国主義時代に植民地支配を繰り返していたことも無縁ではあり
ません。

 スペイン語と英語を話す人間が多いのもそのためですね。

 かつて香港はアジア屈指のサッカー強豪国として知られていましたが、やはり英国植民地であったことは関連性として
頷けます。

 シンガポールもそうですし、インドはサッカーよりもクリケットが盛んですが、近年プロ・リーグが開幕し、うまく
成長すればタイやベトナムもうかうかしていられないでしょうね。

 かつて広島に在籍した韓国代表のノ・ジュンユン。

 彼が広島と契約する際、周辺から売国奴と罵られたのは、やはり日韓併合を含む戦争の遺恨があった為ですし、サッカー
に限らずスポーツは時にその国の実情と思想を浮彫にするものです。

 
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