プリパラ 第３０話感想

　「プリパラ」第３０話「ドキドキ！ パラダイスコーデは誰のもの！？」の感想です。


～ オープニング前 ～
　最後の「パラダイスプライズ」である「パラダイスドレスプライズライブ」の開催日を迎えました。
　このライブに勝ったチームは、パラダイスシューズ、パラダイスティアラ、パラダイスドレスと、すべてのパラダイスコーデを手に入れられます。ちなみに、前回コーデを全部ゲットしたのは、セインツ。
　神アイドルへの最初のステップといわれる「パラダイスプライズ」を勝ち抜くのは、どこのチームか？ ライブは間もなく始まります。


～ Ａパート ～
　同じ頃、クマがライブのエントリーを済ませて、ＳｏＬａＭｉ ＳＭＩＬＥの楽屋に戻って来ました。
　このライブの参加チームは、ＳｏＬａＭｉ ＳＭＩＬＥ、Ｄｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅ、ファルルの３チームだけとの事。最後の大一番という事で、他のチームは勝つ自信がなく、エントリーを諦めたようです。
　本気で優勝を目指しているチームだけがステージに上がる、という事で、らぁら達３人は最後のライブに意気込みます。

　それは、Ｄｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅの３人も同じです。
　少しして、ライブ会場前にて、両チームが対面します。
「わざわざ負けに来たんだ？ 今のうちに棄権したら？」
「そのセリフ、そっくりそのまま返すぷり！」
「恨みはないが、一刀両断！ 勝つのは私達だ！」
「私達だって、勝ちたい！」
「ドロシーがそう言うなら。・・・じゃなくて、私、このチームで優勝したい！」
「えーっと、えーっと・・・。ああー、言いたい事、全部言われちゃったよー！」

　

　

　

　その直後、ファルルとユニコンが現れます。
「みんな、ファルルを倒しに来たの？」
「違うでちゅよ、ファルル。倒されに来たんでちゅ。」

　この言葉に、対抗心を燃やす、みれぃとシオン。いよいよ、決戦が始まります。

　「パラダイスドレスプライズライブ」のトップバッターは、Ｄｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅ。
　コーデは２６話と同じく、「ノクターンスカイアイドルコーデ」。曲は「ＣＨＡＮＧＥ！ ＭＹ ＷＯＲＬＤ」。メイキングドラマは「ステレオ全開！ にさんがロック」。
「天下無双、Ｄｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅに二度の敗北はない！」
「パラダイスコーデは、ボク達のものさ！」
「３人で力を合わせれば！」

　

　

　２番手は、ＳｏＬａＭｉ ＳＭＩＬＥ。
　コーデは前話と同じく、「ウィッシュリボンアイドルコーデ」。曲は「ＨＡＰＰＹ ぱ ＬＵＣＫＹ」。メイキングドラマは「よぞらのムーンライトトラベリング」。
「空見て笑って、みんなで笑顔になれるように！」
「計算以上の答えを出してみせるぷり！」
「ライブって、楽しい！」

　

　

　次は、ファルルの出番となりますが、小休止を挟みます。


～ Ｂパート ～
　小休止中、再び、両チームが対面します。両チームとも、パラダイスコーデは自分達のものだと、自信満々です。
　そこに、ユニコンが現れます。ユニコンは、下っ端アイドルがパラダイスコーデを取るなんておかし過ぎ、と笑います。
　クマとウサギは、下っ端とは何事だ、と反論するものの、ユニコンの圧力に負けてしまいます。

　その後、場を離れようとしたファルルに、らぁらは、ファルルがプリパラで、アイドルの頂点に立つ運命を持って生まれたのは本当なのかどうかを聞きます。
　ユニコンは、その通りだと返します。しかも、ファルルが生まれた瞬間を見たとも言います。

　元々、ユニコンは、特別な使命を持っていたマスコットでした。
　「特別な使命」とは、パラダイスコーデの研究。伝説のパラダイスコーデはどうすれば光るのか、研究に励んでいました。
　神アイドルが着ても光らなかったならば、神アイドルを超えるアイドルが着れば、きっと光ると、ユニコンは、そのような女の子を探し続けていましたが、見つけられませんでした。
　何日か経ったある日、ユニコンは、１枚のプリチケを発見します。

　このプリチケは持ち主がいなく、ユニコンは、映っている女の子が可愛いと思って、このプリチケをスキャンしてみました。
　すると、プリチケに映った女の子が、ユニコンの目の前に現れます。こうして、ファルルは生まれました。

　その時、ユニコンは、アイドルの頂点に立つためだけに生まれた「ボーカルドール」の伝説を思い出し、それがこの子だと思いました。

　それから、ユニコンはファルルに、あるライブを見せます。すると、ファルルは、一目見ただけで、上手にダンスを披露します。

　ユニコンは、この子こそが神アイドルを超えるアイドルであり、パラダイスコーデを光らせる事ができると確信しました。
　さらに、この子の歌声から、「プリズムボイス」の持ち主とも感じます。

　その日から、ユニコンは毎日、ファルルにライブを見せて、アイドルの事を教えてきました。
　ファルルはどんどん成長していき、今や完璧なアイドルにまで仕上がっていました。そして、「パラダイスプライズ」に出場させて、２６話では、優勝を飾りました。
　ファルルは、一度見たものは、すべて自分のものにしてしまいます。何百人ものアイドルの魅力を取り入れて、今も、進化を続けています。
　だから、ファルルに勝つのは不可能だと、ユニコンは言い、場を離れます。

　小休止が終わり、いよいよ、ファルルの出番です。
　曲は、「０-ｗｅｅｋ-ｏｌｄ」。

　

　メイキングドラマは、「よぞらのムーンライトトラベリング」。先程のＳｏＬａＭｉ ＳＭＩＬＥのものと同じです。

　だが、メイキングドラマは、これだけに留まりません。これまで、ＳｏＬａＭｉ ＳＭＩＬＥやＤｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅが出してきたメイキングドラマを存分に披露します。

　「ときめきプレゼントフォーユー」

　「もぎたてスイーツパーク」

　「かいほうオトメヴァルキュリア」

　「ステレオ全開！ にさんがロック」

　「全力ダッシュ！ とばせバルーン！」

　そして、最後は、ファルル自身が２６話で披露した「フローズンキャッスルミラージュ」。

　

　そして、結果発表。優勝は、ファルルでした。

　少しして、ファルルは、沢山のファンができた事を、らぁらに自慢します。
「らぁら見て。ファルル、こんなにファンができたの！」
「うん！ 良かったね！ 優勝おめでとう！」
「らぁらも嬉しいの？」
「う、うん・・・。ちょっぴり悔しいけど、でも、友達だから、嬉しいよ！」
「友達？ ファンじゃなくて？」
「え？」
「ユニコンが言ってたの。アイドルにはファンがいればいいんだって。ねえ、次はいつ、ファルルを倒しに来るの？ すごく楽しみ！ 待ってるね！」
「ファルル・・・。」

　今回は、これで終了です。


次回：「スマイル！ そらみ♡スマイル」
　最後の「パラダイスプライズ」に敗れたらぁら達。
　今の自分達ではファルルに勝てないと判断したみれぃは、チーム活動を休止すると言います。Ｄｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅの３人もライブに出る気力がありませんでした。
　らぁら自身も、いつもの調子が出なくなってしまい、見かねた大神田校長は、６人を校長室に呼び出します。今後、６人はどうなるのか？


【まとめ】
　最後の「パラダイスプライズ」である「パラダイスドレスプライズライブ」を、ファルルが制しました。

　「最後」の割には、あっさり勝負がつきましたね。前話感想ラストでは、「『友達』の差で、ＳｏＬａＭｉ ＳＭＩＬＥ、Ｄｒｅｓｓｉｎｇ　Ｐａｆｅのどちらかが勝ちそう」と予想していましたが、Ａパートで簡単に流されるとは・・・。
　両チームとも、前々話、前話で、チームの団結力を見せていて、ファルルとの対称性も感じさせてはいましたが、あの２回だけでは足りなかったという事なのでしょう。あと、３、４回あれば、ファルルが「友達」の存在に揺さぶられ、６人がファルルの実力を覆す可能性はあったかもしれませんね。

　メインアイドル６人が気合いを入れて臨んだ「パラダイスプライズ」は今回で終わりとなりましたが、しかし、ストーリーは、まだ２か月もあります。
　ファルルに負けたまま最終回を迎えるとは到底思えないですので、３月にまた決戦ライブみたいなものをやりそうですね。そこでファルルに勝つような展開に持ち込みそうな気がします。
　たぶん、２月の４回は、その決戦ライブに向けての準備回に充てられるのでしょう。次回は、予告を見た感じでは、ファルルに負けたショックから立ち直る回にすると思われ、残り３回は、前々話や前話のように、チームの団結力を高める話にして、ファルルの「孤独」を深く描いていきそうな気がします。そうなれば、今話以上に、「友達」の差でファルルを打ち負かす可能性は高そうですね。
　ファルルは、今話のライブでは、メイキングドラマで圧倒的な実力差を見せつけ、神アイドルを超えるアイドルと思わせるところはありましたが、「友達」がいない事が唯一の欠点といえるでしょう。今は自覚してませんが、今後、らぁら達と付き合っていけば、その欠点が浮き彫りとなってくると思われ、「友達」のいない寂しさがファルルを苦しめる可能性もあります。
　「友達」の存在がファルルの完璧さにどんな誤算をもたらすのか、また、６人は、今回ファルルに負けたショックからどう立ち直るのか、今後注目したいと思います。