今週は、22日に1月31日-2月1日のFOMCの議事録の公開がある。この時は声明文では3月の利上げを示唆するものは見られず、12月の会合からは景気判断の上方修正されたものの内容的にも大きな変化はみられなかった。ただし、先週の上下院2日にわたる議会証言ではイエレン議長が3月を含め利上げは議題に上る(Live)としたことで、3月利上げ見通しが高まることになった。金は一時急落したものの、直ぐに買い戻され当日はプラス圏で取引を終了していた。
3月の利上げは、検討はされるものの見送りと思っている。たしかに米国の経済指標はかなり好調なものが多いのは事実で、物価上昇もここにきて目立ってきている。しかし、新政権の政策実行は大枠の方向すら出せない状況であり、閣僚承認の遅れに加え政治任用の各省庁の幹部の選任も進んでいない。仮に3月のFOMCまでに政策の概略が見えたとしても、利上げ判断は難しかろうと思われる。
ただし景気の現状と刺激策を打とうとしている新政権の方向性からは、FRBとしてはインフレ率の昂進など急ぎの対応を迫られる可能性があることから、政策の機動性ということも考慮にいれるものと思われる。そうした中で、これまでのような政策変更は経済見通しと議長の記者会見がついた(3、6、9、12月の)会合に限られるものではないことを示すのではないか。
つまり3月はなくとも、状況が安定していれば5月もありということになる。むしろ5月に上げることで、すべての会合が“Live”ということを周知させる機会にするのではなかろうか。もちろん5月ではなく7月というのもあろう。マーケットが硬直的な見方をするのを防ぐという目的もある。
3月の利上げは、検討はされるものの見送りと思っている。たしかに米国の経済指標はかなり好調なものが多いのは事実で、物価上昇もここにきて目立ってきている。しかし、新政権の政策実行は大枠の方向すら出せない状況であり、閣僚承認の遅れに加え政治任用の各省庁の幹部の選任も進んでいない。仮に3月のFOMCまでに政策の概略が見えたとしても、利上げ判断は難しかろうと思われる。
ただし景気の現状と刺激策を打とうとしている新政権の方向性からは、FRBとしてはインフレ率の昂進など急ぎの対応を迫られる可能性があることから、政策の機動性ということも考慮にいれるものと思われる。そうした中で、これまでのような政策変更は経済見通しと議長の記者会見がついた(3、6、9、12月の)会合に限られるものではないことを示すのではないか。
つまり3月はなくとも、状況が安定していれば5月もありということになる。むしろ5月に上げることで、すべての会合が“Live”ということを周知させる機会にするのではなかろうか。もちろん5月ではなく7月というのもあろう。マーケットが硬直的な見方をするのを防ぐという目的もある。