亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

“懐疑の中で育った相場”が次なる領域に

2017年10月11日 21時47分52秒 | 金市場

NY金は10日で3連騰となったが、これといった材料のない中で、ドルが売られ米国債金利も2.365程度で頭打ちとなり、金に買いが集まり1296.70ドルまで買い上げられた。カタルーニャの独立宣言観測が地政学リスクとして意識されたという話もあったが、?という感じ。10日は北朝鮮労働党の記念日ということで、身構えた結果ということか・・・と。ただ、過去の例から必ずしもそうした記念日に行動を起こしているわけでなく、時間軸をゾーンで捉えて何か対抗的なイベントに合わせて動いているとの指摘を見たが、そうだろうな・・・と。

今日になって明らかになったのは、アメリカはまた10日夜に戦略爆撃機B1を2機また朝鮮半島に展開し、空対地ミサイルの模擬発射訓練をしたということなので、こうしたニュースに一種の慣れが出ているのだが、いつ偶発的な衝突が起きても不思議はないレベルの威嚇行動を取っていることになる。昨夜の金市場の反応も、こうしたことを受けてのものか。先週後半以降に北朝鮮情勢に関心が向いたとたんにSPDRゴールド・シェア(金ETF)の残高が増えたのは、おやっ!?という動きだった。横須賀を出港して時間が経っている、空母ロナルド・レーガンもどこに表れることやら。

北朝鮮情勢に関して、先週末のニュースもロシア関係者から流れたように、このところ中国との関係が悪化している間隙を突く形でロシアが急接近しており、北朝鮮はむしろ来週18日の中国共産党大会に重ねてミサイル発射を行うのではとの見方もある。来月の韓国訪問の機会にトランプ大統領が、軍事境界線のある非武装地帯まで出張るとの話が流れているが、本当なら、そこでこれぞ“挑発”という言動を取るのかもしれない。上院外交委員会トップのコーカー共和党上院議員が怒るのも無理はない。

さて、そんな中でもNYダウ、S&P500ともに新値更新。IMFは世界の成長率を上方修正・・・と。相互作用、共振現象のように景気は拡大中で、株はバブルに非ずという見方に傾く向きが増えているようだ。北朝鮮情勢がどうなろうと、世界景気の方向性に影響なしということのようだが、“懐疑の中で育った相場”が、次の次元に進んでいるということのように見える。つまり“楽観の域”に。
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