亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

振り子は振り切れるところまで行かないと返ってこない

2017年08月10日 23時07分55秒 | 金融市場の話題

まさに売り言葉に買い言葉。トランプ大統領が、9日に「大統領として一番に下した命令は、米国の核兵器の刷新および近代化だった。(米国の核能力は)かつてないほどに増強された」とツィートすると、すかさず北朝鮮は、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通し、「中距離弾道ミサイル4発をグアムに向けて発射する計画を8月中旬までにまとめた上で金正恩委員長に提示し、実行に移すかどうかの判断を待つ方針」(ロイター)と具体的な計画を表明したことから、2国間の緊張は弱まらず金は10日のアジアの時間帯も1280ドル台で推移中した。

9日の市場で意外性のあったのは、世界的にリスクオフ機運の高まりの中で、NY株がさほど下げなかったこと。ここまで調整らしい調整を経ることなく過去最高値を更新してきたが、個人的には、さすがに今回はやや下げ幅を拡大するのではと思っていたが、そうはならなかった。

株式市場は、両国間の“脅しあい合戦”であり、現時点で事態の深刻化はないと見ているということになる。金市場ほどには、株式市場では警戒感は高まっていないが、“高をくくっていた”ということになるのか否か。おそらくトランプ発言を単なる脅しの類と解釈しているのだろう。ここまでの言動からは、確かにその解釈は成り立つのだが、業績の好調さが背景にあるとはいえ、NY株はここまで強気相場となってることは驚きだ。

“振り子は振り切れるところまで行かないと返ってこない” ということだが、振り切れる直前がもっとも強く見えるのも確かで、すでに警戒すべき時間帯に入っているのは間違いなかろう。問題は、いつまで続くか。それは誰にもわからない。
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