2月中旬を迎える今週は、金市場ではちょっとしたイベント週といえる。まずはギリシャだが、こちらは結果的に今週ユーロ圏財務相会合が15日に開催され、ギリシャの“本気”を問うことになった。言うまでもなく、緊縮策はすったもんだのあげく合意するものの、果たして実行されるのか否かという部分が問われる段階に至っている。足元でなんぼ緊縮策をギリシャ国会が可決しても、それがどれほどの意味を持つのか疑問というのが経験則になってきた。4月に総選挙という見方もあり、どう転んでも・・・つまり政権政党がどう変わっても決めた緊縮策を実行する約束を迫ろうというところまで15日に詰め寄れるのか。
ギリシャが仮にデフォルトとなっても、このクレジット・イベントはショックにはならないだろう。そもそも意外性があってサプライズという市場心理への一定のインパクトがあるものが、「ショック」と呼ばれるのであって、皆が身構え・・・したがって準備もしてというイベントは、やはり一定の要素は経過とともに織り込み済みという部分も増える。年金などは、ギリシャ国債の評価損はすでに計上しており、ここからさらにドラスティックに損失が膨らむというわけでもなかろう。
問題は市場との心理戦であって、そのために以前ここに(2011年10月17日)当方の独自表現として“見せ金”が必要と書いたのだが、最近では“ファイアー・ウォール”という洗練された言葉が使われ始め、意味するところは、“見せ金”を用意し、市場を安心させるということに他ならない。IMFの資金規模拡大や、欧州安定メカニズム(ESM)の基金規模の拡大論議がそれで、財政健全化という即効性の期待できない方策よりも、まずは規模の大きな投入可能資金を準備して市場を安心させるということ。ECBが昨年末に開始した3年物レポ取引もその範疇に入るし、それを今月末にも実施するのは、ギリシャ対策の一環でもあるわけだ。
「見せ金が必要」2011年10月17日
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/cc0235f606c7f222f25704626fa94333











