亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

イエレン議長の議会証言に金は反発基調

2017年07月13日 20時08分33秒 | 金市場

初日の下院、2日目本日は上院と2日間の日程で開かれるイエレン議長の議会証言。経済の現況や金融政策の方向性を議会に報告するもので、年2回行われるもの。初日の内容は、6月のFOMC後の記者会見に際しての発言と重なるものも多く、内容的にはサプライズはなかった。

しかし、市場の反応は、「ハト派的」というものに。おそらく思ったほどには、タカ派的ではなかったということのように思われる。想定を下回るインフレ率に対して、これまでより一歩踏み込みやや警戒モードか?と思わせる発言があったことが、その背景か。

以下は、ロイターが報じた発言内容の中から、私自身が要注目と思い選別したもの。・・・以下は、こちらのコメント

・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、国債のみで構成されるポートフォリオに戻す意志を明確にしている。
 ・・・・ということはMBS(住宅債券)を中心に手放すということだが、海外投資家の保有比率が比較的低いので大丈夫か?

・インフレ率が目標の2%を持続的に下回り推移するリスクを認識している。
・インフレ指標が過去数カ月、著しく低水準にとどまっていることをFRBは確認している。
・・・・内部で懸念しているメンバーもそこそこ存在する

・米インフレ率が今後数年で2%に上昇する軌道に乗っていないとの判断は時期尚早。
・一時的要因がインフレの上昇を抑制しているもよう。
   ・・・・・これは6月のFOMCで指摘されたこと

・人口の高齢化が労働参加率への下押し圧力となっている。
    ・・・おっしゃるとおり

・現在の税制や歳出めぐる決定を踏まえると、債務は持続不可能。
   ・・・・・・・・・・・米国も早晩、財政赤字拡大加速は避けられぬ

・任期全うしたい、続投について考えをめぐらしたことはない。
   ・・・・来年2月で終わりかな

・米企業は現金を保有しているが、FRBが期待しているほど投資していない。
  ・・・・世界的にこの傾向。日本も同じ。自社株買いが支えるNY株高。

・FRB、労働市場と賃金の関連性が弱まっていると認識。
  ・・・・いわゆるフィリップス曲線を巡る議論は活発

・FRB監査法案に強く反対。FRBの政策決定に政治的干渉を許すような変更を懸念。
  ・・・・以前から共和党保守派を中心に準備

・バランスシートは2022年までに通常水準に戻る可能性。
・バランスシートの正常化開始が円滑に進むと想定しており、そう望む。

・FRBが掲げるインフレ率2%の目標を踏まえると、賃金の伸びは幾分低いようにみえる。
  ・・・・・いわゆるコナンドラム(謎)とされ諸説あり

・資産のバリュエーションに関して見解は示さない。しかし歴史的なレンジの上限にあると認識。
  ・・・・・・・NY株はガス欠で走る車(ウィリアムズ・SF連銀総裁)

明日14日に発表される6月の米CPI(消費者物価指数)が注目指標となる。

FRBのタカ派的スタンスを前倒しで織り込んだゆえに、ショートを400トンも抱える金は、反発基調。

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