亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

長期投資家(年金など)やファンドのリバランス(資産比率の見直し)か

2017年01月04日 23時49分16秒 | 金市場

年始最初の取引となった3日のNY市場の金価格は10.30ドル高の1162.00ドルの引け。3週間ぶりの高値。株高、ドル高の中で一時は1140ドル台半ばまで売られたのは、セオリー通りの展開。早朝に発表された重要指標12月のISM製造業景況指数が前月比で1.5ポイント上昇し市場予想も超える54.7と2014年12月以来2年ぶりの高水準となったことも、金売りの材料となった。

しかし、取引中盤以降は買戻しの流れが鮮明になり1160ドル突破まで水準を切り上げることになった。はっきり言って、金の買い戻しにつながる具体的な材料が出たわけではなかった。朝方には上昇が目立った株式市場やドル相場が、1年半ぶりの55ドルを突破していたWTI原油が中盤以降値を消したのと軌を一にして値を削ったことくらいが、指摘できる程度。おそらく昨年の米大統領選挙後から年末のまで10%もの下落に見舞われ、売られ過ぎ感が台頭しており、年明けの新年入りでファンドのリバランス(資産の組み入れ比率の見直し)の買いが入ったとみられる。さらに昨年末まで、手控えられていた中国の買いが年明けで復活という要素もあるとみられる。

中国では、例えば個人の場合、1年間での外貨取得枠に制限(5万ドル程度)が加えられており、それは暦年で年末に終了し、年明けに新たな枠が始まる。同じ類の動きが金融機関の中でもみられたのではないかと思われる。11月以降、人民銀行による金購入抑制の口先介入があったとみられた。

さて新年初日の取引では2万ドル大台突破がならなかったNYダウだが、どうなるか。本日は、現地時間の午後2時に12月のFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録要旨の公開がある。マーケットへのインパクトのある内容となるのか否か。

話は変わるが、トランプ新政権の下で現在2名空席になっているFRB理事が早い段階で指名、承認されるとみられる。そうなると早ければ3月のFOMCは、新たなメンバー(しかも理事)を加えた話し合いとなるため、やや流れに変化がある可能性がある。新政権発足後の、この人事も見ものだ。

なお本日が仕事始めで、午前中は取引所の賀詞交換会に参加。夕刻6時から、TOCOMスクエアにてラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」の公開生放送でした。

以下のURLで聴いていただけます。話したいことが多かったが、結果的にフリートークのような形になったかな・・と反省。それと冒頭で本日の日経平均の上昇が一時“500円突破”としていますが、正確には“500高接近”で突破はしていません。訂正いたします。

写真は、放送終了後に、大橋キャスターと取引所の大鏡餅の前でのスナップ

http://www.radionikkei.jp/podcasting/trend/2017/01/player-201714.html
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